
2回続けて映画に関係の無い話を書いてしまったので、我に返って映画のことを書こうと思う。まずはだいぶ前に鑑賞したのにまだ書いていなかった作品から(ほぼ消費が目的であるかのような感じになってしまい後ろめたい)。でも書かなきゃ書かないで永遠に忘れてしまう可能性も無きにしも非ず、だから。
ということで「射鵰英雄伝」。
ツイ・ハーク監督作品。もうそれだけで鑑賞に赴く。といってもツイ・ハークが監督した作品を観たのは(かなり久々に観た)「七人樂隊」のオムニバス以来であり、「七人樂隊」で彼が担当するそのセンテンスはまああまり心に残る方ではなかった。というか多分、今になって思うと、私にとって心に残る作品≠ツイ・ハークではないので、それは正しい方向性だったのであろう。
この「射鵰英雄伝」は中華戦国時代の義侠と愛憎が絡み合うドアクションなので、別に心に残ることは求めないし、なんならジャンジャンバリバリで一気通貫してくれても良かった。けれどまあそこはプリンス シャオ・ジャンが主演を張っている訳で、運命に翻弄される切なくも美しい愛情物語が幹となっている。それはそれでいいっちゃいいんだけど、臭いほどの中華アクションを目的としていた身にしてみるとほんの少しこそばゆい。「臭いほどの中華アクションを目的」としたのは全く私の勝手であるためそれを責めるつもりは毛頭ないが。
特に「桃が咲き乱れる桃花島」での郭靖(シャオ・ジャン)と黄蓉(ジュアン・ダーフェイ)との術の鍛錬のシーンは、武を志す者の桃源郷と言っていいような設定・描写であり、美しく幻惑的であった。それらと対比するかのように描かれる実際の戦国の汚さと残虐さ。二人の絆は桃花島で永遠となった訳だけれど、運命に翻弄されて引き裂かれ、また出会い、そしてまた…という展開。揺るぎない愛情、義を貫く姿勢、立派である。なーんか自分で書いていて皮肉っぽくなってしまうのが辛いところだが、もう夢見る年ごろではなくなってしまったことを思い知らされているようで少し哀しい。それもこれもひとえにジャンジャンバリバリを期待して赴いた自分が悪いのだ。

映像美は先の桃源郷(と私が勝手に思っている)も含めて素晴らしい。これが肝(キモ)であるワイヤーアクションも完璧で見どころがある。周りを取り巻く人々の人間模様も興味深い。時代背景も北宋が滅びた後、金の支配下となっている南宋を舞台にしており、起伏のある時代であると同時にチンギス・ハーンも出てきたりして結構縦走している。いやそれにしても、私は学生時代中国史にはそれほど興味がなかった訳だが、今こうして宋!金!宋!金!…のような作品を本作以外にも多く観る機会があって、かなり映画のおかげでここら辺りの史については造詣が深くなったと思う。中国大陸は広くて歴史の展開も紆余曲折だ。皆がテーマとして取り上げたくなる宋と金の関係が、きっとこうした愛憎入り混じるドラマを後世に作らせるに足るものなのであろう。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-35124000"
hx-vals='{"url":"https:\/\/tokokonats.exblog.jp\/35124000\/","__csrf_value":"678acab964b6c4bab4b6852dd10cb81ebfe7e7804697aeab9acccb79c9902699faaab5eb779aac4973c34a416927e619ee2e15dc9070b83130a10a80506c9fd5"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">