
マイナス×マイナスがプラスになるように、気狂い×気狂いも正常値になるはずなのに…と思っていたが、単なる掛け算で二乗になっただけだというね…。
1年の1番最初にとんでもないものを観てしまった。良いとか悪いとかではなく「とんでもない」。とんでも映画大賞というものがあったとしたら(「ラジー賞」とは意味が異なる)間違いなく大賞候補だと思う。1年の1番最初に観る映画でその年を占う事があるとしたら、これを観た私は今年どんな年になってしまうのだろう?予想もしない事が起こる年なのだろうか?さては横浜DeNAベイスターズ、リーグ優勝だな。
だがしかし、この作品を年頭に観ないという選択肢は私にはなかった。何故ならソイ・チェン監督でジョニー・トープロデュースの紛う事なき「香港映画」だから。そして「アクション」ジャンルとはまた別の意味での紛う事なき香港映画だった。もう猟奇的だし狂信的だし、猥雑で滅茶苦茶である。雑多な町の描写も室内の光景・装飾も、ザ・香港。
ラム・ガートン自体は個人的にはあまり好みではないのだが、近年こういう作品(「リンボ」とか)に積極的に携わっている感がある。そもそも外面的には生真面目なサラリーマン然とした風貌なので、本作での立ち位置も、最初の内は単なる熱心な…けれどこだわり出すと止まらないようなある種の真面目な人間が持ち合わせている特性を持つ…風水・占い師のように見えたのだが、実は狂人であったのである。もう一方の狂人ロックマン・ヨンはもう見た目から狂人なので無問題。もうこの2人の競演(狂演とも言える)でかなりお腹いっぱいで、娼婦殺しの犯人が誰なのかどうかとかあまり関係なくなる。もちろん関係なくはないんだけど、優先順位が下がるといったところか。鑑賞中はラム・ガートンとロックマン・ヨンとのやり取りだけでも、もう問答無用で雷に打たれてしまうよ。
では本作が超絶面白かったか?と問われれば、別にそんなことはない。ただ、狂気の世界に没入していくことはできるし、そういう作品は近年あまり多くないのでそれはそれでよし。かといって、おどろおどろしさ一辺倒という訳ではなくて、当事者以外が狂気を見る段に心のどこかに埋め込まれている滑稽さがコミカルに表現されてもいるので、観終わった後に引きずることもない。狂気に満ちているけれど、爽快感は存在しないけれど、どこか憎めないそんな作品。私の中での香港映画の立ち位置としては、こういうのもアリである。
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