
私はコレかなり面白かった。いわゆる戦国の中国歴史物なのだけれど、戦いの騎馬なんかはほとんど出てこなくて、国政の斬った張ったが面白い。国政というより郡政かな。

チャン・イーモウは本当に色んなものを作るなぁ。彼こそ真のクリエイターなのだろう。ああいうのも作ればこういうのも作る。ちょっと変わったものも作るし正統派も作る。で、今回は息を呑む映像美や、心に沁み渡る純な登場人物などは出てこないのだが、その分二転三転する展開や人心の裏の裏を読み合う駆け引きなどが光っていた。あと、幕間の代わりのあのガチャガチャした音楽は意外と好き。
自分自身のための備忘録も兼ねて「満江紅」とはなんぞや、を書く。作品パンフレットにあった解説より抜粋。
宋代には「詞(ツー)」というジャンルの文学があって、それは音楽の旋律に合わせて歌うための長短の句で構成される。詞には決められたメロディや韻の踏み方=詞牌があり、満江紅とは幾つもある詞牌のひとつなのである。
本作で張大が忠誠を尽くし命を賭した、影の主役とも言える岳飛がこの満江紅というメロディにのせる歌詞を作ったのであるが、これがあまりにも有名になり、満江紅といえばこれを指すようになったということだ。
この満江紅が作品を貫く結構な鍵となる。

無念の内に死した南宋の英雄岳飛であるが、彼の思いを継ぎ無念を晴らさんと、岳飛を謀殺した今の宋の宰相秦檜の命を狙う張大。…ワタクシここまで真面目に書いていましたが、張大を演じる沈騰(シェン・トン)が、ムロツヨシにクリソツなのである。もうそう思った瞬間に、私の中では張大は常にムロツヨシ。沈騰自体が元々コメディ畑の役者さんらしいのでそう思ってもあながち間違いではないかと。そしてムロツヨシだと思いながら観ていると、不思議と複雑な中国史の人間関係もすんなり理解できてしまったのが面白いところ。この役は日本人ならどの役者さんにさせたら良いかなーなどと思いながら観る楽しみが増えた。例えば秦檜は田中哲司かな。ちょっと似てると思う。総管の何立(チャン・イー…この人「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」の人なんだね!)は顔は似てないけど大泉洋にさせたら面白いのではないか?などなど。
そして更に「少年の君」のイー・ヤンチェンシーが主役の内の一人の孫均の役なので、眼福眼福。
ここから再び少し真面目に。この作品の登場人物たちを通して、同じ深謀遠慮するとしても、義を重んじて行動するよりも己の利のみを追求して策を練る方が出世するのだなぁ、と感じてしまった。
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