
今の所この作品が私の今年のNo.1。もう12月になろうとしているので、余程のことが無い限りこれは覆らないことだろう。別に好きな俳優・女優が出ている訳でもないし、そんなに大作や感動巨編であるかというとそれも違う。その上あまり好きではないミュージカル仕立てなのに(だが出てくる歌唱はどれもとても印象に残った)。
何故なのだろう?と自問自答してみたが、一つには人の「生き様」という点。誰しも後悔の無い生き方をしたいと願うものだが、エミリア(カルラ・ソフィア・ガスコン)が麻薬王マニタスから全く別の人物として生まれ変わる際に取った徹底した行動に強く心を動かされた。一方でマニタスに対してその手配をした上で、後年エミリアとなった「彼女」と再会して結局は彼女の右腕になるという生き方を選んだリタ(ゾーイ・サルダナ)についても、この生き方を選んだことに対しては逡巡もあったろうし、自分の身を守るという点である種流されての選択だったように見受けられる。そこがかなり心に残ったのである。動と静、パッションと平坦(を装うよう)な感情の対比。エミリアとリタ、どちらの生き様に対しても思いが寄せて返す。
そしてもう一つは、映画の舞台となっている社会環境である。私がこれまで鑑賞してきた映画の知識上で言えば、メキシコとはそういう場所。サスペンス調になっていて全きフィクションなのであるが、彼の地では誘拐ビジネスも麻薬ビジネスも常態化しているという認識であるため驚くにはあたらない。
特に、過去に観た作品の次の2つについては、最も印象が強かったものであり、
「市民(公開時邦題:母の聖戦)」で、誘拐ビジネスの残虐さを知り、
「ボーダーライン」でメキシコの麻薬カルテルの凄惨な現場を見聞きしていることから、
これまでの自身の映画鑑賞のおさらい、総決算的な意味合いでも本作「エミリア・ペレス」は最も強く印象に残る作品のひとつとなったのである。
(ちなみに誘拐ビジネスやメキシコの麻薬カルテルのことを描いた作品は数多くあるが、この2本が特に印象に残っているので引き合いに出したまで。)
最後に。本作の監督はジャック・オーディアール。あの「預言者」や「ディーパンの闘い」の監督である。これらの作品に"あの"と付けるのは私だけかもしれないが、私にとってはどちらも正に強烈な印象の作品。これもまたある意味総決算なのだなぁ。
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