もうこの手の作品を単なるファンタジーとして楽しむ事が難しい年齢になったのかもしれない、と思う。作品を楽しめなかった訳ではなくてむしろ結構面白かったんだけど、何か色々「身につまされる」感が強かった。若い時の「あるあるぅ〜!」というような能天気な共感ではなくて、こうしみじみと…そういう点ではこれもある種の「胸が苦しくなる」作品。
で、オハナシとしては、亡き夫が(くだらない趣味だと思っていた)発明によって生み出した若返りのウィスキーを、妻とその親友が発見し、それを飲んで若い時にしたかった事をノリノリでやってみる!という内容。この若返りの日々を通して「見た目の若さよりも『ありのままの自分』でいることの大切さに気づいていく(作品チラシより)」のであるが、このありがち…ファンタジーという意味ではありがち…な設定を、ダイアン・キートン、パトリシア・ホッジ、ルルの3女優がとても楽しく演じている。この3人のやりとりは好感度MAXである。
作中後半のシーンでボーイ・ジョージが出てくるのだが(もちろん「今の」ボーイ・ジョージ!だけど演目はもちろん「カーマは気まぐれ」!)、私はこのラスベガスでのドラァグクイーンとボーイ・ジョージとのステージで色々な事に気づけて得心した。作中のこのシーンは「ありのままの自分でいる」ということの素晴らしさを表しているステージである事は確かなのだが、それを貫くメッセージを感じたのである。ボーイ・ジョージがカルチャー・クラブでヒット曲を量産していた当時(1980年代初頭)というのは現代のようにLGBTなどがまだ世間におおっぴらに容認されていない時期であり、ボーイ・ジョージは正にゲイのアイコンとして世に受け入れられたそのハシリだった事を考えると、その頃から自分を貫き「ありのまま」を表現していた彼をこの作品のステージに招いたのは、作品の本質をこのシーンにかけたのだと思う。そして…自分に素直に従えなかった若き日のパトリシア・ホッジに対してのメッセージも含むのだ。
アーサーが作ったウィスキーが、人生の大切な事を再認識させる。やり残した事を若返ってやり抜くファンタジーそのものも面白いんだけど、何よりその年齢まで友情を築けて継続できるなんて、それだけでもう人生の財産だよなぁ。
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