これは、摩訶不思議。
アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督の作品に初めて出会ったのは、2013年の東京国際映画祭での「ボーグマン」だった。この時にも私はかの作品を「超絶、摩訶不思議」と評している。そしてそれ以来、大袈裟ではなく監督の虜になった。その次に接した作品は「シュナイダーvsバックス」で、これもまた摩訶不思議な作品だったが、ちゃんとストーリーは追えたし登場人物の心情なども判ったりしたので、変わらず虜ではあったものの、まあ少しは普通な感じになったかな、と思ったりもした。
そして10年近くの年月を経て、本作の鑑賞となる。とっかかりは普通のヨーロッパ映画(に思える)。ある芝居の稽古の最中に起こった監督・俳優・女優の不倫関係を巡った鞘当てが繰り広げられ、その展開は「まあ普通」であるが、それは嵐の前の静けさに過ぎない。とはいえ不思議がそこここに散りばめられている上に全く静かという訳でもないんだけど。
ヨーロッパ系の作品にありがちな皮肉な笑いが込められている序盤がテンポ良く進むとそのあとは…いやもう発想が奇想天外である。
この奇抜さとそこから生まれる魅力をどう上手く説明したものか。上手く書けないのなら作品レビューを書く資格は無いのかもしれない。でもでも、本当に奇妙で摩訶不思議で、魅力的な作品なのだ。しかもそれをきちんと伝えられないというジレンマ。
「神はいつもあなたのことを見ている」という事に対する強烈な意趣返しがあったことは確かだと思う。
それに伴うラストの爽快感といったら、もうもうもう!
原題はオランダ語で「Nr.10」。
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