素敵な作品だった。生い立ちに恵まれなかった青年が、パティシエの世界大会で優勝するまでの軌跡を描いたのであるが、結末が判っていたとしても引き込まれる展開だった。そして何より、めくるめくスイーツの製造工程の美しさ。大画面で観ることができてうっとりする。本当にうっとり!滑らかなクリームやチョコレート、麗しいフルーツが、パティシエの手にかかると魔法の一皿になる。これらがでーん!と大画面に展開されるのだもの!一口だけでも味わってみたいなぁ、いやいやフォークを刺すだけでも!
本作は、ヤジッドという一人の青年を描いているのだが、彼は冒頭に書いた生い立ちによる不遇もあるが、アラブ人ということもあり、それらを含めて格式ばったフレンチの世界ではある種の異端児であった。映画では後者の民族的なものについてはあまり触れず、育児放棄されて育った少年期と、学業を修めながら施設で生活するその様を丁寧に描いている。
母親の愛情に恵まれなかった幼少期と、夢を追いかける為には制約が多過ぎた青春期。だがその中でも里親との交流や、寄宿学校で問題児扱いされていた自身を庇ってくれる教員の存在などを通して、どんな境遇に置かれても彼は真に孤独ではなかったということが表されていたので救われた。そして沁みたのは、やはり彼のたゆまぬ努力。どんな境遇に置かれても、「好き」というその気持ちを忘れずに努力し続ける。正に「努力に勝る天才なし」である。
本作で主演のヤジッドを演じているのは、著名YouTuberのリアド・ベライシュであるが、これがまた素敵にイケメンなのである。で、私はいつものように彼にプロ野球選手の面影を重ねた。ねっ?横浜DeNAベイスターズの森敬斗内野手と似ていると思いませんか?
リアド・ベライシュ
森敬斗内野手
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