ある深夜、公園で、帰宅途中の若い女性が何者かに生きたまま焼き殺された。むごい事件だった。犯人を捕まえるべく、警察は捜査にかかる。
殺された彼女は実家で両親と暮らしていた。独身。明るい性格で友人とも楽しくやっていた。だが、彼女の周辺を探っていく内に、異性関係に見るべきものがあるような感じであった。そう、彼女は(同時進行ということでは必ずしもないが)複数の男性たちと、恋を、快楽を楽しむ私生活だったようなのだ。
聞き込みを通じて判明する人間模様と、それでも犯行を特定するには至らないもどかしさ。この展開に知らず知らずのうちに引き込まれていく。地道に誠意を持って捜査する刑事たちの姿。その捜査過程における悩みや憂い、葛藤や逡巡が丁寧に描かれていて見応えがある。班長と部下の関係性も含めて。時にはそれが私生活に及ぶこともある。
監督は「悪なき殺人」のドミニク・モル。「悪なき殺人」は東京国際映画祭で鑑賞したのだが、観客賞・最優秀女優賞を獲得したそれに値する作品であった。(下記リンクは東京国際映画祭鑑賞時のものでネタバレ全開ですのでご注意ください。)
本作「12日の殺人」は「悪なき殺人」のような、色々なプロットが交差して重なり合って帰結していくというような展開の妙は無いのだが、ひとつひとつを積み重ねて全体を描いていくという違った手法での巧みさがある。
しかし、一話完結の日本の刑事ドラマなどとは違い、犯人探しが話の骨子ではあるけれど、犯人検挙…動機が判明して納得感を持つ、といった類のものではない。そのカタルシスを期待して鑑賞すると、消化不良な気持ちになるかもしれない。だが一方で、多くの事件・犯罪が未解決のまま、現在でも捜査が続いているという事例は数多くあるはずなので、これが警察組織の、刑事の真実であるとも言えよう。そこを丁寧に描いている所が、非常に優れていると感じたのである。
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