大切なものを守るため罪を犯し、
大切なものを守るため悪人になった
(作品HPより)
期待していたが、予想に違わず良かった。もしかしたら世間一般からすると過大評価かもしれないけれど、私にはとても良かったのだ。
設定は福井県のとある田舎町。田舎町にありがちな人間関係や産業にいろどられている。ここで幼少期から中学時代までを共に過ごしたサッカー部の仲間たち。そして、ある事件をきっかけに彼らは共通の秘密を持ち、それを墓場まで持っていくのが暗黙の約束だったかのように以降はぷっつりと交際を絶った。
それぞれに行く先が異なった仲間たち。…春(高良健吾)は地元の愚連隊を率いて建設業を営んでいた。朔(石田卓也)は地道に家業の農業を継ぎ、いつからか引きこもりになってしまっている双子の兄と共に両親と暮らしていた。晃(大東駿介)は父が刑事だったこともあって同じ職業を選んで都会で働いていたが、父の死をきっかけにここ福井の田舎町に戻ってきた。あの頃のサッカー部仲間の20年後の進路はそれぞれそんな感じだった。そう、14歳の時に殺された正樹を除いては。
メインは20年後の再会後に起こる事件と彼らの関わりなのであるが、その前に中学生の時の彼らの日常を丁寧に丁寧に描いているのは、ズルいと感じるほどハートに伝わる構成だったと思う。反面、全ての謎が解明する場面は少々急ぎ過ぎ、盛り込み過ぎだったという感じ。ただラストの地元の祭りの日の場面設定、どこへ行くのか、どこに帰ったらいいのか判らない春・朔・晃のそれぞれ…彼らの結末をかっちりと位置付けることもない終わり方は素晴らしい。「正しい」ことなんて、それが全てではないから。
監督の齊藤勇起氏はこれが初監督作品だという。今後にも物凄く期待!
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