強く強く言いたい。前編要らなかったでしょ、コレ。この内容で前後編を作るのはいかがなものかと思う。
だが話は好きだし面白い。芭流覇羅に寝返って、マイキー(吉沢亮)ドラケン(山田裕貴)たち東京卍會と、のっぴきならない関係となった場地(永山絢人)&一虎(村上虹郎)。彼らを取り戻すべく行われる東京卍會と芭流覇羅の最終決戦。その因縁は前編で明かされたのだが、後編ではより深く、より悲劇を生み出すべく紡がれ語られていく。
私ら素人には謎の対決ルールの下、決戦は繰り広げられていくのだが、本当は誰が裏切り者でだれが真の味方で…などの邪推も割と面白いし(顔で決めちゃいかんよなぁ、とか)、あのいかにも東京リベンジャーズ的なアクションシーンは…ただの喧嘩と言われてしまえばそれまでだが…嫌いではない。
そして最終的に、タケミチ(北村匠海)は東京卍會の副長まで登り詰める結果となるのだが、それにはヒナタ(今井美桜)との悲しい別れも必然として存在し…えっ?あのさ、ヒナタを助けるために色々やってたはずだよね?別れた方が良いという結論なのかもしれないけど、なーんか、出世のために女捨てました的になってないか?
などと思いつつ、物語は(きっと)続くのであるが…。
まあ東京リベンジャーズな訳だから、ずっとリベンジャーズしているのだ。そしてそれがぐるぐると回っていく。解決したかと思ったら、また新たな過去が襲ってくる。いやいいよ、いいんだけどさ…。このパターン、いよいよマンネリ化してきたかな、と。そして今回前後編に分けたことによって中身まで引き伸ばされてペラペラになった感は否めない。これ、絶対分けずに一気通貫で見せる編集にすべきだったと思う。結構面白かったんだからさ、勿体無いよ、と私は思う。

(2023年邦画)