2014年に上映された韓国映画「最後まで行く」のリメイクである。これを、藤井道人監督のもと、岡田准一・綾野剛のW主演で制作した。
藤井道人監督は、私の中で今最も好きな邦画監督の一人である(最近観たのは「ヤクザと家族 The Family」「デイアンドナイト」「ヴィレッジ」である)。だから、リメイクで内容は判っているはずだが、観てみたいと思ったのだ。岡田准一と綾野剛のケミカルにもとても期待していた。
期待通りだったと思う。ただ、これももう「今年観たのに書いていない作品」なので、詳細まで事細かに書けるかというとそうではないし、ストーリーの前後関係がごっちゃになっている部分もある。当時鑑賞後すぐに、「名古屋のテレビ塔のシーンで終わりにすれば香港映画みたいでもっと良かったのに」と一言メモを書いていたようなのだが、それがどのシーンと前後していたのかを思い出せない(多分、オーラスの車での出立は私にとっては蛇足だったと感じたのだと思う)。ただ、きっとこれは「アジア映画」なんだなぁ、と思ったのだろう。私の好きなタイプの「アジア映画」。残酷なのに、ちょっとコミカルな部分もあって、結局は行く末虚しい。邦画に仕立てると、虚無の部分はきっと諸行無常に繋がるのだ。
裏の顔を持つ男たちが、それを隠すために小細工しようとするが、更にドツボにはまり逃れられなくなるお話し。ひとつの死体を巡って、汚職刑事と将来を嘱望された監察官が、互いの裏の顔を探り暴き合いながら道なき道を共連れとする。そもそもがリメイクのせいで、そうきたか!的な意外性は無いが、元々がよく練られた面白い展開。やはりなんといっても岡田准一と綾野剛、双方が良い。「最後まで」目を離せない2時間弱であった。
出演は他に、柄本明、磯村優斗、広末涼子、など。

(2023年邦画)
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-33198365"
hx-vals='{"url":"https:\/\/tokokonats.exblog.jp\/33198365\/","__csrf_value":"725c0241a1d46c24a759f05c08d3e07456bfb88ff510a979c447e9b95b5bd62ae62cde3e1d1e150c949e63e70f841fce4497eb096b119394ac7eeb061cda6b5a"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">