タイトルが長い。「
東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-」…「東京リベンジャーズ2」だけではいけなかったのか。前後編モノだから、「東京リベンジャーズ2 前編」でもよろしいかな、と。
前作でヒナタ(今井美桜)を無事死なせないようにし、ヒナタと一緒の普通の27歳の生活を送っていたタケミチ(北村匠海)であったが、2人で思い出の地…そこが思い出の地であることはヒナタだけが判っているよう…でデートした夜、そこでヒナタはまたしても事故死してしまう。これが過去の東京卍會の内紛が原因であることを感じたタケミチは、意を決して再び10年前にタイムトリップし、ヒナタを救う為にあの頃の東京卍會のメンバーとなり、ヒナタに死をもたらした原因を打ち砕こうとするのであった。
基本的にこの世界観は好きなので、今回もまあ楽しめた。「まあ」と付けたのは、前作の説明を交えて噛んで含めるようなある種丁寧な構成だったため、間伸びしているように感じたから。こういう作品ってもっと「考えるな!感じろ!」といった怒涛の展開が良いような気がする。怒涛の展開にして1本に纏めるよりも、丁寧に説明しながら前後編にする方をとったのであろう。それと、東京卍會のメンバーがみんな良いヤツっぽいのが違和感。基本半グレなのだから、ただ仲良くつるんでいるだけみたいに見えるのはどうなんだろう。と思う。それもこれも前作でマイキー(吉沢亮)やドラケン(山田裕貴)が意外といいヤツだったことを知ってしまったからに他ならないが。
だがまあ…紛うことなく、眼福だった。北村匠海、吉沢亮、山田裕貴、は言うに及ばず、今回の影の主役の村上虹郎は「適材適所」という言葉が相応しいような感じで良き。高良健吾まで出て来ちゃったもんなぁ。若手(そしてほんのちょっと中堅)俳優の登龍門的な感じで他のメンツにもそこそこ面白い配役が為されている。でも、東京卍會や芭流覇羅(バルハラ)の中のその他大勢の達って、何となく売れないお笑い芸人のような顔立ちのひとが多かったような気が…。実際にお笑い芸人がバイトでエキストラで出てきているのかも、などと思ってしまった。

(2023年邦画)