本編が始まる前にスクリーンに制作側からのお願いが出てきた。かいつまんで言うと、「#(ハッシュタグ)マンホール」と付けてじゃんじゃん拡散して欲しい。でもネタバレは絶対にしないで。といった感じである。
これは主催者にとって誠に都合のいい要望だよなぁ。拡散されて大評判になって欲しいけど、内容がバレたら劇場に観に来なくなるのでそこんとこよろしく、という、主催者であれば当然心の中で思っている真の気持ちなのだろうが、心の中に留めるだけではなくスクリーン一杯にそれをお願いするというのは…ご都合主義と言わざるを得ない。まあ、本音をアケスケに言うことが美徳であるという風潮もあるので、批判するのは間違っているのかもしれないが。それに私は、ヤレとお願いされた事を比較的文句を言わず粛々とヤルことによって長きに渡るサラリーマン生活を乗り切って来たので、こんな風にお願いされたらそれを無視することはできない。別に大した話じゃないし。
ということで、ネタバレは致しません(キッパリ)。まあ敢えて言えば、制作側が冒頭のスクリーンに展開したのと同じように、ご都合主義な作品であった。それをつまらないと言っている訳ではない。内容自体は面白かったし、マンホールの中というある種の密室の中だけで飽きさせず見せるのは素晴らしい。そしてそれがスマホ、SNSと絡んだ所も。
だけど、はい、それはどうぞ劇場で確認してください。