2023年が明けて、最初に観た作品がこれである。昨年末に予告編を観た瞬間から、今年の最初の鑑賞はこれにしようと決めていた。香港映画で年初を飾る。これは私にとって正に至福と言えるだろう。
私は香港映画を愛してやまないが、世の中の熱烈な香港映画ファンの方々程は、香港映画に詳しくはない。時系列を含む歴史とか、俳優の立ち位置とか、そんな部分は割とさらっと流してきた。面白ければそれでいい、といった感じだった。だから今回本作を鑑賞して、とても勉強になった。香港映画のカンフーアクションが京劇から発生したものであることすら(きちんとは)知らなかったので、しみじみと感じ入る。こりゃあ敵わないわ、と。
そして時代の生き証人として綺羅星のごとく集結するカンフーアクションの指導者たち。彼らはその多くが、スタントマンから立身出世し、現在に至っている。もちろん厳しい世界。数多くのスタントマンたちが業界から消えていった。後継者不足の問題もある。だが、彼らの誇りと矜持は、画面越しでも強く伝わってくる。
歴史を深く知る人にとっては、とりわけ面白い作品だったのではないかと思う。深く知らない私でもこれだけ面白かったのだから。
昨年末に最後に観た作品が「狼 ラストスタントマン」というもので、ここで「スタントマンは絶滅危惧種」といった言葉が出てくるのであるが、今回本作を鑑賞した後でもその言葉が追いかけてくる。演出上の派手さを追求すれば、CGに勝るものは無いのだから。精巧さについてもそうかもしれない。香港でさえ、栄華を極めたスタジオは廃れ、カンフーアクションの人材は少なくなるばかり。カンフーアクション自体が中国本土へ流出しているという事実もある。
そんな「絶滅危惧種」のプライドを賭けたアクションは、本当に価値ある物だと思った。スタントの凄さ素晴らしさ類い稀さ。挿入されるアクションシーンに「これよ!これこれ!」と思わず力が入る。サモ・ハン、ジャッキー・チェン、ブルースリー、ジェット・リー、ドニー・イェン…その出てくる名シーンだけでなく、そこで身体を張ったスタントマンたちのビッグシーンが凄まじく素晴らしい。
本当に新年早々至福の時を過ごせた。
追記:本作を観ると、昨年観た「七人樂隊」の、特にサモ・ハンとユン・ワーのチャプターについてはまた味わいが深まる。


(2023年アジア映画)
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