評判が悪かったので少々不安に思って鑑賞したのだが、意外と面白かった。巷で本作を酷評されていらっしゃる方は、そもそも「パージ」シリーズに何を期待していたのだろうか?「パージ」は、イーサン・ホークが主演の完璧過ぎる一作目以降は、段々と本来の方向性が変わっていく展開で、続編作り過ぎるのもナンだよなぁ、と思わせる類のものである(ああ、イーサン・ホークの「パージ」は素晴らしかった!)。密室の恐怖から、夜のダウンタウンの恐怖に移り、アメリカ中枢部の話になり果ては今回のように民族間の問題にまで…エリアが拡大すればする程、「パージ」そのものが薄れていく。というか、そんな大仰な社会問題にしなくても…と感じてしまう。「パージ」の存在自体が大きな社会問題だということが前提なのだからして。
だから、風呂敷広げた割には、風呂敷は小さい方が密度が高くて良かったね、という印象は拭えないんだけれど、「パージ」シリーズの最終章だ!(知らんけど)という風に思わなければ、全然アリな映画なのである。体調が悪くて仕事を早目に切り上げた昼下がりに、ふとローカル局で見てしまった映画のような雰囲気ではあるものの。
そう、これは単純にサバイバル・スリラー、生き残りを賭けた壮絶な団体戦。ただそれだけを描いた作品なのだ。「パージ」の持つ意味と闇なんて考えたって詮ないことだ。サバイバル・スリラーとして観た限りでは、私には結構面白かったのである。

(2022年洋画)
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