ネタバレしてしまっては絶対にいけない作品なので、何を書くのか難しいのだけれど…冒頭やや頭が混乱するが、構造が判った後はすいすいといく。そしてニヤけてしまう位に、怒涛の展開が面白い。韓国映画のこういうのっていいな。
粗い部分もあるのだけれど、まあ観て損はないかな。というよりオススメである。でも、ネタバレが絡んだ(っていうか大いなるネタバレの)個人的な感想を2点、以下に書かせていただくので、未見の方はご注意下さい。
※主人公(ユン・ゲサン)が眠り続ける姿は、アピチャッポン・ウィーラセタクン「光の墓」を思い出させる。だが、大きな違いは「光の墓」は(私には)眠くて仕方がない作品だったが、本作は飽きさせないし、少しでも眠ったら置いていかれる。
監督はアピチャッポン・ウィーラセタクンを尊敬していて、本作は「光の墓」をオマージュしているらしい。←大嘘
※ユン・ゲサンは劇薬の麻薬による新手のタイムスリーパーな訳だが(「タイム」ではない点はご容赦いただきたい。適切な言葉が浮かばなかったので)、そうなる原因となった事件のその場に居合わせた者に順番に憑依していく中で、恋人にだけは憑依しなかったのが謎。あ、女の人に憑依しちゃったら、「君の名は。」になっちゃって作品の方向性が全く変わっちゃうから?

(2022年アジア映画)