「マスカレード・ホテル」の続編。前作「マスカレード・ホテル」は大変面白かった。前作のエンドロールに出てきたマスカレード・パーティーの様子は、本作に繋がっていると言えるのだろう。
今回の「マスカレード・ナイト」も面白かった。面白かったけど、個人的には前作ほどではないなぁ、と思う。何故そう感じたのかをつらつら考えてみるに、ホテルマンの矜持、警察官の矜持の訴えかけが少し薄まっていることがひとつ。最初に観た時よりは知ってしまっただけに、とか、割と両者ともに物分かりが良くなって対立構造が薄れている、というもあるのでこれはやむを得ない部分もあると思うけれど。犯人探しの「怪しいと見せかけて実は…」の部分など、パターン化されていると言えなくもないが、面白い。だから全体的には悪くないのだけれど、悪くない止まりなのだ。
これはある種のネタバレになるのだけれど…前作ほどではないなぁ、と思ったもうひとつの大きな原因として、殺人の動機が弱い、と感じる所が挙げられる。どのように殺したのか、そして何故その手段を選んだかについては、ラストのどんでん返しに繋がるので割と明確なのだが、最初の殺人と2度目の殺人について、何故殺したのか、が今ひとつ踏み込めていないのだ。工作や犯人探しに多くが割かれているのに、そしてそこに至るまでの人間関係や心理については種々描かれているのに、そもそもどうして殺したのか?が弱いし共感性に欠ける(共感してちゃいけないんだけど)。
とはいえ、木村拓哉と長澤まさみのコンビは鉄板なので、そこは娯楽作品として素直に楽しめた。良いコンビだ。

(2021年邦画)
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