「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督作品。「クレイジー・リッチ」は私の生涯ベストの中に入るであろう作品なので、とても期待して観に行った。自分自身はミュージカルとは親和性がない事を知っての上での決断である。
まあ面白く、まあ悪くなかった。…どうも歯切れが悪い。多分、期待し過ぎていたのだと思う。トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞!などという舞台の方の受賞歴も、期待値を上げてしまっていた。こういう事前知識とジョン・M・チュウ監督だということの相乗効果で、マックスの気持ちで入ったものの、まあ、良いミュージカルだったよ、程度であった。
ニューヨークにある「ワシントン・ハイツ」。ここは中南米からの移民で構成されている。ここの人々の生活…貧しく、夢の実現は遠く、その日暮らしをしながらも希望は捨てない…を描く作品。
私がこの作品を通じて感じたのは、移民たちが持つ自身のルーツである国に対する愛着と誇りだ。特にラスト近くのワシントン・ハイツの中庭での群舞のシーン。鑑賞した時、おりしもオリンピックの真っ最中で、祖国に対する愛着と誇りは、どこから来るのだろうか…?などと考えている時だった。そうか、こういうことなのか!と、まるで天啓のように感じてしまった。祖国は離れてなお、いや、離れているからこそ、愛着と思慕の対象となる。世界中に散らばっている移民たちは、この誇りを胸に日々前進しようとし、辛い出来事にも耐えているのだろう。これは、旅行や仕事以外でこの島国を離れたことのない私には、生涯解り得ない感情かもしれない。

(2021年洋画)
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