敬愛するダンテ・ラム監督作品。映画館の営業自粛が明けたらいの一番にコレを観に行こうと決めていた。私にとっては正しい選択である。
レスキュー隊(ヘリコプター部隊)の勇士のお話なのである。海難救助隊なのであるが、現場に赴くのにヘリコプターを使う。私は何故か数ある乗り物の中でもヘリコが大好きで(乗ったこともないくせに)、空をヘリコプターが飛んでいるのを見るともう目が釘付けである。つい先日も、楽天生命パーク宮城でセパ交流戦を観ていた時に、濱口遙大投手と田中将大投手の熱い投げ合いだったにも関わらず、近くでヘリコプターが離陸して球場の脇を飛んで行った時に、もう目がそっちを注視してしまい困ってしまった。何か自分のこういう落ち着きのなさが嫌なのである。
余計な事を書いてしまったが、大好きなダンテ・ラムがこれまた大好きなヘリコを撮る。正に至福の作品だ。と思う。と思うんだけど。
いや、良かったよ、勿論。レスキュー隊の、めくるめく究極の職業倫理。どっかんどっかんの迫力は正にダンテ・ラムのオハコであるし、レスキュー隊仲間たちとの信頼関係や、熱い想いは感動を呼ぶ。
でも…でも。思えば「疾風スプリンター」の時からその兆しはあったダンテ・ラム監督。肉体の能力と撮影技術のせめぎ合いを極限まで求め、こだわり抜いた「アスリート」を描く作品。そう、このレスキュー隊とて、彼目線ではアスリートに違いない。プロがプロであり続けることの大切さや困難を、ガチンコで描いている。それは凄いことだし、確かに彼でなければ撮れない画だと思う。残酷な運命や、空回りする思いを必ず挿入させ、ストーリー性もある。
でもね、それならレスキュー隊のドキュメンタリーでもいいんじゃない?などとは言いっこ無しだ。言いっこ無しだよ、と自分に言い聞かせる。
でもさあ、やっぱり私がダンテ・ラムに期待しているのはそれじゃないんだよな。
本作の主役エディ・ポンはすごく好きなんだけど、私が観たいダンテ・ラム作品は、どうせドッカンドッカンなら(「オペレーション・メコン」のような)思い切り荒唐無稽なもの。
でも本当は、ニック・チョンやニコラス・ツェーが(時にはチンピラとして)裏街道を歩く映画なのよ。

(2021年アジア映画)
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