人生で 恋は何度もするけれど ファーストラヴはただ一度きり。
…というような内容の作品では無いのだが、何故かそんな事を考えてしまった。それは恐らくいわゆる恋愛…性的な事を伴う恋愛とは別の、そういう事を超えた、ただ守りたい、ただそばで見ていたい、そばにいられなくとも遠くからでも見守りたい、という純な気持ちがファーストラヴであるとすれば、それがこの作中での登場人物たちの関係に投影されているからなのだろう。
つまり、聖山環菜(芳根京子)と裕二さん(石田法嗣)との関係や、真壁由紀(北川景子)と真壁我聞(窪塚洋介)と庵野迦葉(中村倫也)の関係を表している、と感じたからなのだと思う。原作を読んでいないのでこの解釈の是非は判らないのだけれど。
父親殺しの罪に問われた聖山環菜の裁判にあたって、心理学者の真壁由紀は、心理学的アプローチから環菜の犯行に至るまでの軌跡を出版化する為に、刑務所の彼女の取材を始める。環菜の担当弁護士は庵野迦葉。彼は由紀の写真家の夫真壁我聞の弟であり、かつての由紀の恋人であった。伽葉と共に環菜の取材を続けて行く内に、由紀は環菜のだけではなく、自分の抱えていた過去の心の闇に向き合う事になる…。
かなりダークな話である。重くて深刻な、性に関するトラウマ。「大人の(親の)」した事によって植え付けられる拭えないダメージ。だが、そことは関係ない部分で感じたのは、やっぱり中村倫也ってすごくいいわ〜!という単なる自分の趣味趣向。エクストラメーションマーク3つ付けてもいいかも、だ。でも作中何度もイケメンイケメン言われていたけれど、彼はイケメンというのとはちょっと違うよね〜。なんつーか女好きのする顔というか雰囲気というか、色気があるのよ。例えば私の彼氏が中村倫也だったら、絶対に友人には紹介しない。取られちゃったら困るもんね。まあそれは置いておいて。
加えて、私は実は芳根京子って演技的にもあまり好きなタイプではないのだが、今回はとても良かったと思う。その対比として、北川景子と木村佳乃が、そうあまりにも…ごめん、演技が大袈裟過ぎて単調過ぎて、何なの?笑わすように仕向けているの?ダークな話がダークになり過ぎないように?と思えてしまう程。顔が端正過ぎるのも良し悪しだなぁ。
あ、なんか、ケチをつけるような書き方になってしまって申し訳ない。そういう意図は全く無くて、大袈裟に取れる演技も含めて、この作品に対する情熱は窺い知れる。扱っている内容がとても重いせいもあるのかもしれないけれど。情熱の発露が痛い位だ。
役者は頑張った。作品の内容も考えさせられるものだった。だが、何故か「まあまあ」の域を出ない、そんな感じだった。演出が悪いのか、脚本が悪いのか、その両方なのかは判らないけれど、惜しい。
(2021年邦画)
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