もう、鑑賞する前からどんな話かは判っていたし…それは予告編がほとんど本編を語っていたから、というだけでなくて…それでも何故鑑賞したかったかというと、やはり吉永小百合と天海祐希のケミカルが観たかったら。
期待した通りに2人のバランスは素敵だった。そもそも何故あの2人があんなに一気に意気投合してしまうのか?という疑問はあるにせよ、オハナシも期待していた通り。ただ、死ぬことが判ってからしか自分の思い描いていたことができないのなら、それは少し悲しいメッセージだという気はするけれど。裏返して、死ぬ前にしかできないこと、やり残したこと、悔いがないように普段から生きよ、というメッセージでもあるのかな。とはいえ、吉永小百合扮する普通の主婦が、「青い鳥」さながら、幸せは一番身近な所にあった、ということを描いているように見せて、実はそういうことだけを言っているのではない。と、私には感じられたけれど。
振り返った時に、自分の人生がどうであったか?などと顧みられる機会があるのはむしろ幸せなのかもしれない。必死に生きたのなら、それで満足できるのかな?例え結果が伴わなかったとしても…。きっと2人は各々、自分の人生の回顧録を、少女が遺したリストをなぞることによってライティングしていたのであろう。
予定調和なるもそれもまた良し。気持ち良く泣かせていただきました。
しっかし、吉永小百合も天海祐希も美人さんだなぁ〜!

(2020年邦画)