観て良かった。すごく面白かった。
正直に言うと、私にとってのルパン三世はもう遠いものとなっていた。というか、3DCGというアニメ画法って、顔つきが平板な日本人の描写には向かないと常々思っていて(というほどアニメ作品を観ているかというとそれは横に置いておいて)、ディズニーとかピクサーとか(関連会社同士なんだね、でも根っこの部分=親会社は一緒ということでOK?)、そういう洋物が向いていると思っていた。で、実際にはこの3DCGというのはその動きの緻密さとかダイナミズムとかが凄いというのは判るんだけど、どうも好きになれず。あの目をパチパチやる表情が好きではない、というのもある(特に女性キャラに多用されている)。これを「ルパン三世」でやるのだがら、そもそもメジャーになってからのルパン三世アニメにすら違和感を感じていた私にとっては、あまり歓迎できる話ではなかった。つまり私は奥田民生がエンディングテーマを飾る、そういうルパン三世が好きだったのである(「ルパン三世愛のテーマ」でも可)。骨の髄まで昭和の人なのである。
けれど、食わず嫌いというのはいつのどんなことでも悪しきことなのである。3DCGが云々ということなんかどうでも良くなり、これは面白かったなぁ〜。そりゃあ、ルパン三世がいい人過ぎて毒がないとか(それでいうなら峰不二子もなんだけど)、銭形警部との馴れ合いがどうにも、とか色んな良くない点があるのだけれど、それについてはもう古き良きエンディングテーマと共に葬り去られた美学だと思っているので仕方がない。
ご意見番的な見解がもしあるのであれば、これはルパン三世であってルパン三世にあらず、の類いなのかもしれない。だが私はご意見番ではないので、そんな気持ちは封印する。ルパン三世の放つ「と〜んでもねぇロマンチストだったんだなぁ〜」のセリフが心に刺さったように、考古学者と大泥棒とはロマンチシズムの塊りなのである。

(2020年邦画)
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