今年の8月のお盆から9月にかけて、いやもっと言えば9月半ば位まで、私は残念な気持ちでいっぱいだった。絶望していたと言ってもいい。愛する横浜DeNAベイスターズがリーグ戦で最下位争いを展開していたからだ。今年こそはリーグ優勝!の(私の中での)意気込みは何だったのか?二桁勝利を目されていた先発投手の総崩れ…中でも左腕カルテットになるのではないかと思われていた先発左腕の崩壊…それに加えて怪我人続出で、交流戦の辺りでは、そもそもの野手のレギュラーが宮﨑選手のみのメンバーで戦う、なんてケースもあった程なのだ。
だが絶望しながらも、私は密かに安堵していた。これで昨年のように(下克上であったとしても)日本シリーズに行かないで済む。ということはつまり、東京国際映画祭のチケットと、日本シリーズのテレビの前での観戦とを秤にかける必要が無くなったということなのだ。今年は何の憂いもなく東京国際映画祭を堪能できる!!
だがしかし、9月の中下旬辺りから、横浜DeNAベイスターズは爆進を続け、ついにはジャイアンツとの3位争いを繰り広げることになる。この辺りの日々の一喜一憂は長くなるので割愛するとして、またしても私は本当に困惑してしまった。嬉しいよ、嬉しいんだけど、3位になってCSには出ないで欲しい…と心のどこかで願ってしまっていたのだ。CSに出てしまったら、きっとベイスターズは日本シリーズに行ってしまう(根拠のない確信。だがファンなんてそんなものだろう)。そうしたら私はまた今年も気が狂ったように自分会議を開催して、東京国際映画祭のプラチナチケット(あくまで自分の中での価値基準)と試合の観戦とを取捨選択しなければならなくなるのだ。コレ辛い作業なんだよなぁ〜。
だが、そんな私の願いが通じたのか、単に今年の実力だったのか、横浜DeNAベイスターズは厘差でリーグ4位となり、私の今年のプロ野球のシーズンは幕を閉じたのである。
と、前置きが大変長くなってしまったが、そんな訳で後顧の憂いなく東京国際映画祭の日がやってきた。観るで。できる限り観るで。仕事と家事が許す限り。とはいうものの、休日であっても1日4作品を観るのは絶対に無理じゃん、って毎年毎年わかってたのにそういう予定を組んでしまう辺り、まだまだ素人の私なのである。物理的には4作品は観られるのよ。一日中六本木に居ればいいだけだから。だけど身体がもたないし、土日それをやってしまうと、じゃ洗濯は誰がやる?問題もあるし。ご飯は作り置きできるとしても。それにEXシアターの椅子に1日座り続けているのは無理がある。
と、これも嫌なんだか嬉しい悲鳴なのだか判然としない与太話なのであるが、そんな訳で今年も東京国際映画祭の渦中にいる私。今後順次鑑賞作品をアップしていく予定である。お時間あれば覗いていただけると幸いである。
※東京国際映画祭上映作品のレビューについては基本ネタバレです。上映後にQ&Aがある作品についてはそれも記しております。