物凄く意識して、映画の世界に芝居仕立てを持ってきている。もう観た人全員が感じていることだろうけれど、採光と効果音が絶妙だ。夏のコニーアイランドの寂れた遊園地を舞台に、女と男がそれぞれの想いをぶつけ合う。
採光は、夏の光。海辺だったり、夕暮れだったり、雨の中にももちろん灯りはある。部屋の灯り。逢瀬を重ねる桟橋の下の灯り。それによってジニー(ケイト・ウィンスレット)の表情や服の色さえも違って見える。
寂れた遊園地の射的場の上にあるアパート。客が興じる射的の音が常に響いてくる階上の部屋だ。その射的の音と1950年代の音楽のマッチの仕方が素晴らしい。射的のポンポンという音はうるさいだけで、ジニーの頭痛の原因でもあるのだけれど。
「観覧車」というワードと大人の女と男の恋というのは、なんとしっくりくるものだろうか!大人の恋…とは言っても、純粋である一方で浅薄なものであることも否めない。だがその浅薄さは、むしろさらなる共感を生むのかもしれない。少なくとも私はジニーのしたことを全面的には責められまい。昔女優をやっていて、今はしがないウェイトレス。逆ならまだしも、だ。
(惜しむらくは、お相手のプール監視員ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)が私基準のダメ男の顔をしていなかったことだよなぁ!)
ひと夏の恋、のはずが悲劇的な結末を迎える。ジニーの息子の放火遊びが禁断の恋と重ね合わさっているように見える。いつものように、ウディ・アレンの皮肉が冴え渡る。あたかも女の嫉妬が全ての原因かのように描きながら、本質的には男のずるさや愚かさが後押しをしている所など。
人生に失敗や後悔はつきものだけれど、その失敗や後悔は後でいくらでも取り返せるよ、とエールを送るのも映画なら、取り返しのつかないことは世の中にはいくらでもある、と諭すのもまた映画なのである。
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