
日本では2013年に公開された「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」の続編である。「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」を観た時私は、間違いなく香港映画を代表する警察物!と断言した記憶がある。いや、記憶だけでなく、実際にそうだったと今も思う。豪華キャストが演じる警察組織の表側と裏側。次期警察長官の座を巡っての、恐るべき陰謀。ラストが続編アリの匂いをぷんぷん振り撒いていたのを観て、ゾクゾクする程嬉しかったものだ。
だが…続編なんて作んなきゃよかったのに…と思ったのは、哀しいけれど事実である。っていうか1と2の間空けすぎだし。もっと言えば、日本公開は2週間限定レイトショーのみ、ってどうなのよ?!だが、それは英断だったと言ってもいいくらいの内容であった。いや、鶏と卵の関係じゃないけれど、1と2の間が空きすぎていたからそう思ったのかもしれない。何にせよ、期待と現実が思い切り乖離した作品であった。今回は前回のアンディ・ラウに代わりチョウ・ユンファが出演するなど(厳密に言うと役柄は全然違うので代わりっていうんじゃないんだけど、特別出演枠という意味で)キャストの豪華さは健在なのに。

警察組織の闇を暴くという点で、本当に前作は秀作だった。今回は前回の「コールド・ウォー作戦」の成功と(犠牲は大きかったけれども)、予期せぬ真犯人の氏素性により、ショーン(アーロン・クォーク)は警察長官に登り詰め、リー(レオン・カーウァイ)は警察を辞職することになっていた。行方不明となった警察車両はまだ見つかっていない。そんな中、リーを長官にするたくらみを諦めきれない署内の要職者達がショーン降ろしに策を練り、ショーンはまたしてもその渦の中に巻き込まれていく。そしてショーンの妻が誘拐され、解放の条件が収監されているジョー(エディ・ポン)の釈放だという事件が発生した…。
こうやって導入部書いてみると結構面白いではないか!いや、きっと内容としては悪くないのだと思う。ただ、私にとって4年の月日は長過ぎたし…ほんの数日後・数週間後の出来事を4年越しに展開されるフラストレーションたるや。んで、えーっ?!またこれの続編作る気?!と思わせるラストもちょっとどうなのよ?と思う。それでまたそれは4年後かい?みたいな。もうみんな姿形が変わっちゃうんじゃないの?と本筋とは外れた心配までしてしまう程だ(だが、前作と本作とで登場人物の姿形は1ミリも変わっていなかった。1と2は続けざまに撮ったのかと思った程だ。これはある意味凄いことだと感服する。いやもしかしたら続けざまに撮ったものを公開まで寝かせていただけなのかもしれないけれど。ちなみに前作の香港公開は2012年、本作の香港公開は2016年である)。
などと本筋とは外れたことばかりをつらつら書いてしまったが、うん、そうなのだ。悪くないのだ。悪くないんだけど、色々な悪条件が重なって、あんまり楽しめなかった。仕事で疲労困憊した後のレイトショーだったのが一番の原因だったのかもしれないけれど。

(2017年アジア映画)
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