
「俺たちのニコラス・ケイジ」の作品は、好き好き大好き。更にはこれは正統派ホラー作品である。美味しいなぁ〜、と我ながら思う。弱った感じのニコラス・ケイジが終始息子への愛で動いていく。

少しネタバレ。
マイク(ニコラス・ケイジ)は、終身雇用の資格を取って家族に安定を与えたいと思っている大学講師。妻と7歳の一人息子との3人暮らしである。
ハロウィンの晩、祭りの人混みに息子を連れ出したマイク。楽しい夜になるはずであった。しかし、アイスを買おうとちょっと手を離した隙に、愛息子は忽然と姿を消してしまう。

何故息子は消えてしまったのか?無事なのか?無事ならば何処にいるのか?「何故目を離したの?!」と自分を責め続ける妻とも別居し、マイクは息子探しにのめり込む。いたずらに月日は過ぎ、息子を失ってからもう一年が経とうとしていた。ある時マイクはN.Y.の街角で、息子を見かける。それは幻影なのか?それとも…?そして怪奇現象も起こるようになる。息子の幻影に導かれ、マイクの謎解きは更に進む。アメリカ開拓時代にN.Y.で起こった悲劇のこと…、ケルト文明…。果たしてマイクは謎解きに成功するのか?息子を見つけることができるのか?


面白かった。少なくとも私はこういうの好き好き大好き。
だが、ケチをつける意図は全くないのだけれど、「ペイ・ザ・ゴースト」と言いながら、何も支払わず助かるのは如何なものか?少なくとも御供えするとかさ。
ゴーストの方も、怨みの深さはわかる。わかるけれども、年に3人の子供をさらうという数の理屈も通っているんだけど、中国系の子供をさらっちゃいかんだろう、と思う。開拓当時のN.Y.には中国系の移民はいなかったはずだから。彼女(ゴースト)を火あぶりにした住民の末裔を根絶やしにする、とかの目的で怨念を持ち続けるべきなのでは?
更に更に、謎解きに一役買った女教授の最期は…ありゃー酷い。むやみに他人に協力したり、親切にしたりしてはいけない、ということか?エンドロール後の彼女に関する描写は、まあやむを得ないかな、と思う。

(2016年に観た洋画)