
今更ながら「デッドプール」なのである。評判が良いのは知っていたが、なんだかんだで観る機会を逸し今日まで来てしまった。元々が別にライアン・レイノルズ好きではなかったというのも一因かもしれない。
だが、ライアン・レイノルズは予想以上であった。セクシーでイケメンでパーフェクトな肉体美を持っているのだから、もうこんな役にひっちゃきにならなくてもいいのでは?と思ってみたが、嬉々として(という風に見える)暴れ回る彼には好感が持てる。

内容は、お下劣でバカバカしい。スプラッタ系も満載。これも全く前評判通りである。小ネタがツボにハマるかどうか、で、この作品の面白さはかなり変わってくるように思う。私自身は結構ハマったので、ノープロブレム。アクションのテンポも好きだし、懐かしのナンバーも楽しい。くだらないこと山の如し、なのでお気楽だし。
そんな中で「X-MEN」を始めとした映画関係の小ネタがかなりな頻度で出てくるのにはニンマリしてしまった。基本こういう内輪ネタは好きではないのだが、本作ではそのパロリ方が私自身のツボであったのだと思う。「127時間」のネタとか…。いつも心の中で突っ込みを入れるような小ネタを、自分の脳内が会話するのではなくて、ウェイドが画面のこちらに向かって話してくれる。

だが、ふと思った。本作の公開日はまだ夏の初めだったと思う。「X-MEN アポカリプス」の公開よりもだいぶ前だったはずだ。これ、「X-MEN アポカリプス」を観てからの方が断然面白かったのではなかろうか?直接的に「X-MEN アポカリプス」のことが出てきた訳ではないにしろ、「X-MEN アポカリプス」を観てからの方が記憶の焼き直しができるというか。なんだ、じゃ、結局私ラッキーだったのかも?!

思うにスタジオはこのデッドプールを、深刻な方へ方へと話が転がっていく他のシリーズとは異なる、愛すべきキャラ、箸休め的なものとして誕生させたに違いない。良い意味でのサブキャラ、はみ出しキャラ。深刻で複雑な話ばかりじゃきっと作っている方も疲れちゃうもの。やっちゃえよ、いいじゃん、のノリで。そして恐らくライアン・レイノルズにとっても箸休め的なのではないかな?これが彼にとっての揺るがない立ち位置になってしまう恐れもなきにしもあらず、だけれど。


(2016年に観た洋画)