
別にたいしたことないなー、と思いながら見ていたのだけれど、ラストのオールハッピーエンドにならない所なんかは素敵。今この時の私には、胸に小さな棘が刺さる。
そう、今のこの時の私には。レビューが純粋に作品の内容とそれに伴う評価・感想を述べるものだとしたら、自分の来し方行く末に照らし合わせてのみ書くことが正しいとは思わない。だが、映画を観るという事がどうしても自分の感情とは切っても切り離せないものだから、
…などなど、言い訳はもうどうでもいいや。他の時に観たならば、ちょっと退屈な青春譚に思えたかもしれない。フランスの、一見変わり者でクラスでははみ出し者の二人の中学生が、友情を築き上げ、ひと夏の冒険を経験する物語。あながちありがちではある。


けれど、正に夕べも、「あなたに対してはもう二度とやってあげない!」などと激怒して長男に言い渡してしまった、思春期息子子育て若輩者としての私には、なんだか正視できない程に胸に棘が刺さったなぁ…。
やけのやんぱちで観に来たスクリーン。ごめん、と夕べ息子に言えなかった謝罪をスクリーンに呟く。

親離れ子離れは、現実的にもお互い転んでばかりだし、スクリーンの向こうで晒されるともっと辛いものだなぁ…。
この作品は監督のミシェル・ゴンドリーの自伝的作品だというのだが、ミシェル・ゴンドリーは、本当はダニエル(女の子っぽい方)とテオ(アダ名ガソリン)とどっちだったのかな?どちらにしても、思春期の息子目線からの作品である事は間違いないが、その対極にいる(と描かれている)母親(及び家族)の事につい想いが巡ってしまう私なのだ。
(2016年に観た洋画)