
真夏の夜はニコラス・ケイジで決まり。だいぶ前に「ドライブ・アングリー」を観た時から固く心に決めていた。しかし、真夏の夜にタイミング良くニコラス・ケイジの新作を観る機会をなかなか持てず、そうこうする内に本作に至った次第である。「俺たちのニコラス・ケイジ」とまで宣伝文句で言われて、観に行かない選択はあり得ない。
うだつの上がらない市警の警官2人(ニコラス・ケイジ&イライジャ・ウッド)が、多額の保釈金を積まれて娑婆に出たある男の金の出どころを怪しみ、その大元のお宝の強奪に挑むお話し。

大作ではないし、B級の香りさえ醸し出す。だがいやいや、私コレ凄く面白かったんだけど。チープなBGMに乗って、凡そ知的とは思えない企みを嬉々として仕切るニコラス・ケイジはイカす。原題(「THE TRUST」)とは裏腹に、真相については闇の中…っていうか、観客の想像に委ねる所も好みである。一から十まで解説してくれる作品とは違う趣き。「怒濤の大どんでん返し」と銘打ってもいい位だ。
ニコラス・ケイジ&イライジャ・ウッド(及び市民)にとっては、何も解決していない点も、大いなる悪の前には悪徳警官なんてちっぽけな存在なのだと思わせるに足る。

やっぱり真夏の夜にはニコラス・ケイジだな!ニコラス・ケイジのちょっと安っぽい作品だな!いや、安っぽければ安っぽい程いいのかもしれない。こうは言っても決して貶めているのではなく、感謝の気持ちを込めているつもりなのである。


(2016年に観た洋画)