
うむ…。正直に言おう。なんということはない作品だった。二世代に渡る謎が解き明かされるが、本質は昼メロ。公開直後にも関わらず、平日だけれど夜の回なのに劇場はガッラガラ。観客数は一桁の前半である。こういう「総スカン」的な口コミってどこから回って来るんだろう?今一番知りたいのはそれかもしれない。老兄弟の兄弟喧嘩の原因じゃなくてさー。

みんながみんな、身勝手に恋愛を重ねていったり、嘘を重ねていったりすれば、結局は最後にツケを支払う事になるのよ、という話なのか?秘密なら墓場まで持って行けよ、とは思うけど、実際に墓場まで持って行ったのにも関わらず、結果コレだもの。エヴェリンも浮かばれまいに。

ゾフィは仕事も私生活の恋愛も煮詰まっているドイツ女性。ある日父から急に頼み事をされる。DVDのオペラの上映で見たプリマドンナが、1年前に亡くなったゾフィの母(つまり父の妻)に瓜二つだと言うのだ。アメリカのメトロポリタン劇場で公演を行っている彼女に会いに行って、彼女が何者なのかを調べて欲しい、というのだ。ゾフィは単身N.Y.に旅立つ。そして明かされる真実とは…。

秘密なんか暴くものじゃないなぁ、謎は謎のままにしておいた方がいいなぁ、っていうか、謎を解きたいのなら自分でやれよ。それ以前にもっと他にやることがあっただろう。と、皮肉な目で見てしまう私。登場人物がここまでことごとく身勝手だと、事実を知ったからといって、だから何?風な印象になる。それぞれの人生にとって一大事な事であるのは否定できないけれど。でもやっぱり、だから何?なんだなぁ。

世代を超えて、愛という名の身勝手を行う男達に振り回され、それでも強い意志でしたたかに生きて行く女達の話だ、と言えなくもない(ある種の母性礼賛があってそれはそれで嫌だけれど)。言えなくもないんだけど、やっぱりそれは違うかな。つまりは、だから何?が多くてノリ切れない内容なのであった。(2016年に観た洋画)