
そうだ。悪党には粛清をしなければ。なんと素晴らしい邦題。秀逸である。しかし、原題「The SALVATION」も、観終わった後に、SALVATIONってそうね、そういう事だったのね、とじわじわくる訳だから、やはりなかなかだ。
(とはいえ雑貨店の祖母&孫にとっては何の救済にもなっていないよなぁ…。)

主役のジョン役のマッツ・ミケルセンの作品は主演としてはなんとこれが初見。で、日焼けが過ぎた頬の色味も現実的な、「ザ・西部劇」的なスターであった。カクイイーとか渋〜いとかそんな感じの。開拓時代、妻子を殺され復讐に燃える男の物語なのであるが、そのタフネスは単なる復讐の域を超えている。だから「SALVATION」なのだろう。

「妻子を殺され復讐に燃える」前提は判っていたものの、実際に観始めた時は、辛すぎる、むごすぎる、とドキドキしてしまい、あーこんなもの観なきゃ良かった、西部開拓時代なんて大っ嫌いだ、耐えられない、と感じてしまう位残酷な設定だった。ところが、ジョンはすぐさま復讐を果たし、えっ?もう悪党に粛清したじゃん?と思わせ(いや実際には思ってませんが)、しかしそこからが始まりなのである。

ジョンは7年間、アメリカの開拓地で兄と開拓に励んでいた。どうやら生活の目処が立ったため、デンマークから妻子を呼び寄せる事にし、到着した妻子を駅馬車に乗せて家に向かうも、相乗りした男二人組に妻子をさらわれてしまう。妻子が捕らわれた駅馬車を走って追いかけたものの時既に遅く、妻子は惨殺されていた。まだ居残っていた二人組をその場で射殺したジョンだったが、実はその内の一人は町を牛耳る用心棒の弟で、用心棒は弟の殺害者を見つけ出す為、町を恐怖に陥れる…。

「ならず者」とか「無法者」とかは、こういう人たちに使う言葉なのね。という判りやすい悪党達以外にも、利権を狙って悪党側に付く町長や、犠牲者を見殺しにしたり、強い者に付いてジョン達を裏切る町民など、そこここに悪や裏切りの匂いがプンプン漂う西部の町。先住民に舌を切られて口がきけなくなったという「姫」と呼ばれるその人マデリン(エバ・グリーン)の人物描写も独特で良かったが、何と言っても西部開拓時代の風景描写が素晴らしい。乾いた(物理的にではなくそこに横たわる日常そのものが乾いた)雰囲気と、刹那的だけれど逞しい日々の生活が営まれている建物群。西部の町並みはディズニーランドでしか見たことがないけれど、本当の開拓時代の西部の町ってきっとあんな感じだったのだろうな、と思う。ラストにのみ石油採掘設備と思われる採掘塔が画面いっぱいに広がる演出は、とても好きだ。

(2015年に観た洋画)
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