
監督ベニー・チャン、出演ラウ・チンワン、ルイス・クー、ニック・チョン、ときたら、もう痺れるほかはない。
そう、本当にもう痺れるほかはない。
ベニー・チャンといえば、「ジェネックス・コップ」から始まって、「香港国際警察POLICE STORY」「少林寺SHAOLON」など、近年ではタフだが切ない男の心情を謳い、きちんと山場のある手堅い作品を作る。
正に見応えあり。
公式HPからの概要は以下の通り。

幼馴染で親友のティン(ラウ・チンワン)、チャウ(ルイス・クー)、ワイ(ニック・チョン)の3人は警官となり、麻薬取締り班で活躍している。チャウは麻薬組織の一つであるハクの組に潜入捜査し、ハクの新しい取引先となったタイの大物麻薬王ブッダに近づくチャンスを得た。タイ警察の協力を得て、ブッダの組織との取引現場に向った3人だったが、その情報を知ったブッダが放った傭兵を乗せたヘリの攻撃によって、警察側は全滅する。ブッダの娘を人質に3人は逃げるが、追いつめられた末、ワイを見殺しにし、かろうじて生き延びたティンとチャウは、捜査の失敗とワイを失ってしまったことで大きな十字架を背負った。

5年後、捜査の全責任をとって左遷されたティン、そして今では普通の警察官に戻り、出世して麻薬捜査班のトップとして活躍するチャウの前に、香港の新興麻薬組織とブッダの組織の争いが起こった。5年前の借りを返そうとするティンと、冷静に状況を把握しながら新興組織のボス逮捕を狙うチャウ。だが、彼らの目の前に死んだはずのワイが現れた。彼はなぜ生きて香港に現れたのか?友情と裏切りが交差する中、3人の生死を賭けた運命が再び待ち受ける…。

「ワイを見殺しに」と簡単に書いてあるが、実はこのシーンが本作のミソ。ブッダの娘を人質にとったティンは、3人の内自分一人が拳銃を持っている中、娘と交換条件でチャウとワイを解放するようにブッダに交渉する。しかし、ブッダは自分の娘一人に対して、解放するのはチャウかワイのどちらか一人。どちらにするのかティンに選ぶよう求める。そして選ばれたのはチャウで、ワイは撃たれ、タイのワニがうごめく泥の河に沈んでいったのだ。
その時ブッダが高らかに言い放った通り、この選択を強いられた事により、ティンはその後、死ぬよりも苦しい人生を送る事になる。

三人の役者が三人三様の個性溢れる演技を正に魅せてくれる。ラストも含め、これまでの香港ノワールを正しく踏襲してくれる。

お約束のように、本当の意味では誰も幸せにならないのだが、それでも男としてのケジメはきっちりとつける。それが香港ノワールの真髄なのだ。
(2014年アジア映画)
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