
この人は香港映画と韓国映しか観ないのではなかろうか…?と思われても仕方のない、ここの所のブログのラインナップ。いや、普通にいつも通り色んなジャンルを観てます。が、ちょっとすっごく仕事が忙しくなってしまったり、東京国際映画祭があったりしたものだから、なかなかUPできず、今日に至る、という感じで。ここは一つ、最近の作品も観ているのよアピールということで「ランナーランナー」。
いや、惜しかった!小粒なんだ、これが。そもそも公開間もない金曜日の夜に劇場がこれだけがらっがらなのってどうなのよ?

プリンストン大学在学中のリッチー(ジャスティン・ティンバーレーク)は学費を稼ぐ為にオンライン・ポーカーのアフェリエイトを行っていた。ギャンブルとは、ハマると地獄行きで、それは自身の父の姿を見ても証明済み。当然学内でもオンライン・ポーカーにはまって困窮する学生が出てきており、学長から二度とオンライン・ポーカーを運営してはならない、と、釘を刺される。もちろんリッチーは実際に運営している訳ではなく、アフェリエイトで稼いでいたのだが、その違いを学長が理解できなかったのか、アフェリエイトも含めてNGという事なのかは定かではないが…。
しかしともかくも、学費は稼がなくてはならない。それに、彼は金にまつわる泡沫性に踊らされてきた過去がある。超一流金融会社に勤めていたものの、その恩恵を受ける前に到来した「ブラック・マンデー」。薔薇色の未来は水泡に。その時彼は決意したのだ。何としてでも一流大学の学歴を身につけ再び社会に打って出ると。その為にも、どうしてもプリンストン大学を卒業する必要がある。

リッチーは最後の賭けに出た。オンライン・ポーカーに全財産を賭け、卒業までの学費を手に入れるのだ。学生仲間が見守る中、プリンストン大学に入る程の頭脳で、勝負の統計的な確率と対戦相手の技術的・心理的な側面を分析して対戦していけば、必ず勝てる筈だった。だがしかし…。
リッチーは、数理的な分析により、このオンライン・サイトで不正が行われている事に気付く。そこで、サイトの運営者であるカジノ王ブロック(ベン・アフレック)が住むコスタリカまで単身乗り込み、その事実をブロックに突き付けた。この無謀な行為が、勇気と知能を買われる事に繋がり、リッチーはコスタリカの地でブロックの片腕となって働く事になる。濡れ手に泡の稼ぎが産み出すめくるめく薔薇色の日々。しかし、ブロックの犯罪的な活動に目を付けたFBIが、情報提供者として利用する為にリッチーに近づいて来る…。

「ランナーランナー」とはポーカー用語で、最後の2枚で逆転する事。この作品は実際に情報化社会アメリカで起こった、大規模なオンライン詐欺の事件に基づいて描かれている。しかし、それならそれでもっとそちらの方に注力して欲しかった。宣伝もふくめて。オンライン、ポーカー、詐欺、といった単語には、麻薬のようにギャンブルにハマっていく姿や、見えない相手との対戦によるスリルと快感、そしてそれの裏側を暴く頭脳と機転、騙し騙され裏切り裏切られ、の更なるヒートアップした快感を想起させられるのだが、実際には新興カジノ王を検挙する為の、ネット詐欺犯罪の検挙劇なのである。こちらのネット犯罪検挙劇の方にもっと力点を置いた演出(と宣伝)にして欲しかったなぁ~…。どうせならもっと地味に、もっと渋く。結局どっちつかずなんだよね。ベン・アフレックならやってくれるかと思ったのに。買い被りだったのか。

製作はレオナルド・ディカプリオ。監督は「リンカーン弁護士」のブラッド・ファーマン。
(2014年洋画)
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