
東野圭吾原作で日本でも映画化された作品。
韓国映画三連発、と思って一度は達成してみたものの、三作目にあまり満足していなかったので(私の勝手だけど少なくとも「容赦なき」という感じではなかった)、公開時から観たかったこの作品をデザートに。ちょっとお腹一杯なんで、もう年内は韓国映画は観ないかもしれないし。
物語は、一人娘を若者達に凌辱されて殺された父親が実行する復讐のお話し。

原作を読んでないし、邦画の方も観てないからわからないけれど、恐らく日本には少年法があって、そのハードルのため加害者に法の裁きを(真っ当に)受けさせられない事に対する苛立ちと絶望感が、主人公の父親を復讐鬼に変貌させたのではないかと思う。韓国に少年法のような法律があるかどうか知らないが、作品を見る限りでは、そういった法律に対する壁のようなものについての説明はなかったので、単純な復讐劇になってしまったのが残念と言えば残念かな。

いやしかし、父親役のサンヒョン(チョン・ジョエン)が凄かった。復讐に取り憑かれた狂気と娘を失った哀しみとを鬼気迫る演技で魅せてくれた。
そう正に、「子どもを失った親に残りの人生なんか無い」という、捨て鉢な心境を見事に表していた。寡黙で決して強面ではないのに。

そして刑事オッグアン(イ・ソンミン)の取る行動。凶悪犯罪を犯して、名目上は更生して一般社会に復帰した少年を、その後もずっと「見守り続ける」。それはもしかしたら、プレッシャーを与え続け、お前のした事は忘れないぞ、と無言で言い続ける事になるのではないか。敢えて本人にも伝わるように。これも一種の復讐なのではないかと思った。
(2014年アジア映画)
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