
ポール・ウォーカーの遺作である。そうでなければ観なかったかもしれない。2006年公開の「アルティメット」のリメイクだから、展開は判っているし。リュック・ベンソンとはそんなに相性良くないし。そうだ、確かに「アルティメット」はすごかった。しかし、8年の歳月は記憶も想いも曖昧にする。すごかった事しか覚えていないのはどうなのよ?そして「アルティメット2」は観なかったような気がする。
と言いつつ…今回は本当に観て良かったです。何も考えなくても良い系のアクションの連続。そしてやはり、ポール・ウォーカーは本当にタレントのある役者になっただろうし、そう思うととても残念でならない。

原題は「BRICK MANSIONS(ブリック・マンション)」。「アルティメット」ではパリが舞台だったが、本作はアメリカはデトロイトの無法地帯が舞台である。街の一角に、麻薬・強盗・殺人…なんでもアリのブリック・マンション群が悪の巣窟として君臨しており、市は遂にブリック・マンションの周囲に12mの壁を立て、ブリック・マンションを包囲し街から隔離した。行政からのカットオフである。そこにはもはや部外者は入れず、警察の機動隊が周りを取り囲み監視の目を光らせる、という、要塞の様相を呈していた。

しかし、デトロイト市長はブリック・マンション群の再開発の野望を抱き、そこに、かつて警官の父親をブリック・マンションで勤務中に殺害されたダミアン(ポール・ウォーカー)と、純粋に街を良くしたい行動からブリック・マンションの主クレメント(RZA)と対立し、挙句に恋人ローラ(カタリーナ・ドゥニ)を人質に取られてしまったリノ(ダビッド・ベル)が絡み、ブリック・マンション群を舞台に壮絶な闘いが繰り広げられるのだ。

冒頭からリノが華麗に繰り広げるパル・クールアクション。肉体の極限まで使ったガチな映像。続いてダミアン、すなわちポール・ウォーカーのこれが最後のカーアクション。流石に美しい。このカーアクションの美しさを見ると、美しさ故に本当に切ない。

そう、この作品は、本編終了後に彼の笑顔と共に映し出される追悼メッセージにも泣けてしまう、悲しみをたたえた作品になってしまったのだ。本来は痛快・爽快なアクションのみを堪能すればいいはずだし、そこここにクスリやニヤリや爆笑が程良くサンドされた作品のはずなのに。だって、ねぇ、銃で破壊された起爆装置が、回線をちょっとぐちゅぐちゅっといじったからって復活するなんて、昭和の家電じゃあるまいし、無茶過ぎて笑える。

でも、そんな風に笑ったら不謹慎な位、真面目に、生真面目にポール・ウォーカーのアクションを鑑賞するのが筋。ポール・ウォーカーの切ない最終章。感傷的になってしまうのも止むを得ないといえよう。

(2014年洋画)
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