
導入部、力強い男達の歌声。漲る緊迫感。場面転換して、青年の若さ溢れるデュオ。美しい、美し過ぎるエディンバラの街並み。これは(私にとって)十年に一度の記念すべき作品となるか…?!と思ったものの…。

つまらなかった訳じゃないけど、面白かった訳でもない。「好きなものばかり」出て来たのに。もしかして私とミュージカルは親和性がないのかも…。と思わざるを得ない。

原因を考えるに…。多分、これ、古臭いんだと思う。古典をはじめとして古いものにいい作品が多いのはアリだけど、「古臭い」のはまた別。「ちょい前のヒットミュージカルを映画化」はわかるんだけど、だから内容が古臭いのは当然と言えば当然なんだけど、別の言い方をするなら、垢抜けない。映像は最新なんだけど、エディンバラの街並みなんか「世界遺産」と見まごうばかりの美しさなんだけど。カールトン・ヒルから見渡す夜景の美しさときたら!古い建造物とモダンな建物が混在する中の絶妙なバランス。その中で、恋に胸踊らせ愛に打ちのめされる男女の爽やかで切ない輪舞。絶賛。したい。したかった。

だが、恋愛観にしろ家族観にしろ、古臭い感じで、観ているこちらは胸踊らずに気恥ずかしささえ感じる。リズ(フレア・メイバー)の恋人アリー(ケビン・ガスリー)からのプロポーズを断ってフロリダへ仕事をしに行く点と、イヴォンヌ(アントニア・トーマス)が恋人デイヴィー(ジョージ・マッケイ)に長男であってもスコットランドを離れて自分の故郷イングランドへ行く選択もアリ、と言わせる部分が、ディヴィーとリズの母ジーン(ジェーン・フォロックス)の結婚生活25年に襲ってきた絶望に耐え忍ぶ姿との対比で「新しい」女性像を描いているのかもしれないが。それすらバッサリ言ってしまうと、古臭い。
そして私には、相手の立場を考えないプロポーズの玉砕に同情できないし、結局は夫の隠し子ににこやかになるなんてできない。

余談ですが、劇場で鑑賞中大イビキをかいて寝ている人がいて、周りの失笑を買う程だったが、少しだけ気持ちが判る気がした…。そして余談中の余談ですが、その昔、年の離れた姉が父と「ウェストサイド・ストーリー」を劇場に観に行って、感激で満たされている鑑賞中、父から「あれ、猿みたいだね(フェンスを登るシーン)」と言われた上にイビキをかいて寝られた、と憤慨していた事を思い出す。私がミュージカルに親和性がないのは、父親からの遺伝かな?(もちろん私は「ウェストサイド・ストーリー」を観て寝たりしませんよ!)
(2014年洋画)
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