
自分が望む通りに人生を生きる。
…難しく、そして普遍的な目標。もしかしたらゴールはどこにもないかもしれない。
観終わった後、「走りたくなった」訳でも、「頑張ろうと思った」訳でもない。どちらかというと、テイストとしては不愉快な感触の作品だった。人種差別、怠惰で不真面目な生活、勤勉なものを嗤う態度、といったカテゴリーでの“下品さ”が溢れていたので(はい、私は実は真面目ちゃんなんです)。
だが、悔しくもマラソンのシーンは泣ける。マラソンで人生チャラになるなんざ大間違いだよ!と思ってはいても。
そう、ある種の御伽噺的な要素を含んだ物語。ゴールしたら何かしら得るものがある、という具合にはいかないのが現実であるのだから。

ほんの少しストーリー。
ロッテルダムにあるしがない自動車修理工場。そこで働くオランダ人の社長+3人の男達は、仕事を移民の従業員に押し付け、勤務時間中にカードゲームに興じたり、飲酒・喫煙を行ったりしている。つまりサボってばかりなのだ。

しかし、ある日、従業員の一人が、工場の税金滞納通知の束を見つけてしまう。このままでは工場は人手に渡さざるを得ない。そこで、脚を怪我するまでマラソンランナーをしていたと言う、移民の従業員の過去をヒントに、スポンサーを付けてロッテルダムマラソンを完走し、工場を救う、というアイデアを思いつく。そこから社長も含めて4人のオジサン達は、マラソンのトレーニングを始めるのだ。

工場を救う為に奮闘する…そう、言ってしまえばそういう話しなのだけれど、奮闘って言ってもいいのか…?どことなく怠惰な感じが抜けきれない。それぞれが私生活で抱えるものがあったにせよ、だ。そして冒頭に私が書いた「自分が望む通りに人生を生きる」事は果たして是か非か?
実は社長にはマラソンまでの半年間、皆に隠していた事があって…。

そう、男達の人生の珍道中を、マラソンに置き換えた作品なのだけれど、やはり私としてはハートウォーミングな作品では決してなかった。
エピローグにしたって、怠惰気質の再生産という感じで全く心温まらない。
そしてもしこれがオランダ人の市井の人々の現実的な姿だったのなら、それはちょっと残念な感じなのだ。
(2014年洋画)
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