
言わずと知れた名作「キック・アス」の続編である。B級にも関わらず、ごっつ名作だった「キック・アス」。アメコミの馬鹿馬鹿しさと童貞男子の切なさとヒット・ガールの可愛さに、メロメロになったものだ。口コミが口コミを呼んでヒット作品となった記憶がある。

しかしこの「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」。何なのだろう。単なるB級になってしまった。いや、B級にもならなかったかも。少女が大人になり、ヒット・ガールのアクションがほぼ封印され、あの胸張り裂ける哀しく切ない展開が全くなかったのだから、それも然り。旨味全て失ったと言っても過言ではない。
そう、出汁搾り取って旨味が全て出払った、残りカスの薄めたスープ。ゴメン、愛した「キック・アス」とは別物。胸高鳴り、ノックアウトされた「キック・アス」とは。せめてヒット・ガールのテーマソングは残しといてくれよ。
「キック・アス」知らなければそこそこだったのかな?いや、「キック・アス」知らなきゃそもそもお話し始まらないものな。
少し展開を。

街の平和を守るため活動するキック・アス=デイブ(アーロン・ジョンソン)と、ヒット・ガール=ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)だったが、今はヒーローの姿を隠し、普通の高校生活を送ろうとしていた。しかし、昔とった杵柄はなかなか忘れられないもの。ミンディは学校に行かず秘密の道場通いをし、技を磨いていた。なまりきった体を持て余していたデイブは、ミンディに誘われ共に道場通いをする事に。そして、夢よ再び、とばかりにスーパーヒーロー軍団を作り、世界の平和(…街の平和だけど)を守ることを決意する。しかし、ミンディは、親代わりの刑事に固く釘を刺され、自らヒット・ガールを封印する。仲間が欲しくなったデイブは、ネットで同志を募集。キック・アスの活躍に触発された元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐(ジム・キャリー)とともに「ジャスティス・フォーエヴァー」を結成した。様々な経歴を持った市民達がそれぞれのコスチュームに身を包み、街の警ら活動を行う。そんな彼の前に、前作からの因縁深いクリスが、レッド・ミストの名をマザー・ファッカーと改め、キック・アスを倒すため、極悪犯罪者集団を集めた悪の軍団を率いて姿を現す。

マザー・ファッカーが手始めにやった事は、キック・アスの所属する「ジャスティス・フォーエヴァー」を壊滅させる事。そして悲劇が起こり、フツーの女子高校生活を送ろうと努力していたミンディも、立ち上がる事になる(ゲロゲリ棒を携えて)。

そしてエンドロールの後でも話は続くのだが…。
不具の身となったクリス=マザー・ファッカーが、改造人間となり復讐に燃え立つ展開、なんて原作を知らない私でも想像しちゃうんだけど、もういい加減、いいよ、映画化は。とまで思ってしまったのだった。
(2014年洋画)
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