
パン兄弟の作品が、怖い怖いと言っていた舌の根も乾かない内に恐縮だが、この作品も相当怖かった。質の違う怖さ。むしろこちらの作品の方が現実的で生々しい分、怖さもひとしお。

どことなく「ゾディアック」に作風が似てると思った。ジェイク・ギレンホール&迷宮犯罪繋がりか?というだけでなく、作品の質感が。ジェイク・ギレンホールっていい役者さんになったよね。タイプじゃないけど。昔はトビー・マグワイアとの区別がつかなかったものだ。むろん、私だけだと思うけど。ジェイク・ギレンホールが出ている作品にあまりハズレはない。とりあえず今の所。

ストーリーを導入部から少しだけ。
ある感謝祭の日、幼い二人の少女が消息を絶つ。ドーバー家とバーチ家の娘。警察と彼女達の家族は森の中などの探索も含めて必死になって行方を探すが、見つからない。そこに、彼女達が行方不明になる直前、とあるRV車のそばに居たという目撃情報が入る。
このRV車の所有者アレックス・ジョーンズ(ポール・ダノ)が怪しい、という事で警察は彼に任意同行を求めるが、ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)の取り調べに対しても何の反応も出てこない。彼は見かけは大人だが10歳程度しか知能がなく、普通の会話さえ成立しないのだ。警察は渋々彼を釈放するが、疑いを持ったドーバー家のケラー・ドーバー(ヒュー・ジャックマン)は、彼が釈放される警察の駐車場で対峙。その時に意味深な言葉をかけられたとして、彼が誘拐犯だと確信する。

そこでケラーがとった行動は、警察任せにせず、アレックスを拉致・監禁し、自ら少女達の居場所を吐かせる事だった…。
誘拐して、拷問。常軌を逸した行動である(実際、バーチ家の父親フランクリン(テレンス・ハワード)は行為に誘われるものの途中でやめる)。しかし、先も時間もないケラーにとって、これは必然の所業であった。果たしてアレックスは罪を告白するのか、それとも…。

犯人探しの過程も怖いし、ラストに待ち受ける驚愕の事実も怖い。アレックスに対しての行為も怖いし、ケラーの身に起こる事も怖くて怖くてたまらない(閉所恐怖症の人は観ない方がいい)。
しかし、何より連続少年少女誘拐事件というのは正に恐ろしい、恐ろし過ぎる事であるが、…これ以上はあまりのネタバレにつき具体的には書けないのだけれど…トラウマというか、人格破壊というか、結局「誘拐」というのは、された人間の人生を根こそぎ絶やすものなのだなぁ…。対象の生き死にに関わらず、死罪に値する、と私は思う。
(2014年洋画)
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