「ディープブルー」「アース」から定評のあるBBC作のネイチャー・ドキュメンタリー。圧倒的な映像に、徹底したリサーチ。ネイチャー・ドキュメンタリー作品としては全世界で最高の品質であると言わざるを得ない。
一応、教育的配慮から、いつものくだらなかったり、馬鹿馬鹿しかったり、下品だったり、アクション三昧だったりする娯楽作品だけでなく、こういうきちんとした作品にも連れて行ってくれるのだ、母は。という印象を残したいだけのために息子を連れて行きました。ま、それは半分ホントで半分は冗談。何より息子自らのリクエストなので。彼、真面目なんだ…。ウチとは違う…、と、母として反省。
美しかった。迫力があった。自然って凄いな、と思った。以上。と書くと小学生の作文みたいになってしまうけど、本当にそうなんだから仕方ないなぁ。
テーマは「命の水」。だと思う。命の水を求め、命の水をたどり、命の水の源から果てを探る。アフリカの大地が撮影場所になっているのも、そこが命の起源だからこそ。
私が特に惹かれたのは、ビクトリア瀑布と、ケニア山麓。前者はとにかく物凄い迫力で、後者は定点観測の美。繰り返すけど自然ってホント凄い。人間なんかには抗えない凄さ。
当たり前だけど、3Dのダイナミズムは前作・前々作を凌ぐ映像となっていて、この素晴らしさを映画館に居ながらにして体験できるとは、本当に贅沢。エンドロール後の撮影秘話を見ると、私にもっと体力があったらこういう仕事をしてみたかった、と、しみじみ思ってしまった。
(2014年洋画)