なかなか意外と面白かった。さすが北米登場時、2位を引き離してダントツの1位の興行成績だっただけある…のかな?いや、こんなグロい、痛い作品が1位っつーのも凄くて。ちょっと疑問系にしてみました。
シリーズ3作目。だからあんまり展開についていけないかも…という心配は杞憂でした。そりゃ細かい部分のニヤリやドキリは感じないだろうけど、基本、リディックは宇宙一の荒くれ者でお尋ね者だということを押さえておけば間違いはないのだから。あ、あと強靭な肉体と強靭な精神力、優れた知力(そうはあまり見えないけど、血清作る所なんかなかなか)。スペックとして欠かせないのは暗視能力ね。どうしてそうなったのかは知りませんが。ほら、前作などなど観てないし。
冒頭、どこかの星(だと思われる場所)で手負いのリディック(ヴィン・ディーゼル)があのけだるい声で回想録を語る所からして痺れちゃいます。あー、いつ聞いてもヴィン・ディーゼルの声って素敵!あのけだるさが実は本当に強そう。他の某惑星で最高権力者に収まったのはいいものの、裏切りに遭いこの辺境の星へ。そこでようやく生き延びるリディックだったけれど、宇宙的な指名手配犯の彼を追う賞金稼ぎがやってきて…というか、この星から脱出するためにリディック自身がわざと賞金稼ぎがやって来るように仕向け…
更にもう一艘の宇宙船もやってきて(こちらの方が明らかにインテリ風)、どちらがリディックをモノにするかいがみ合い、でもあまりのリディックの強さに、これはいがみあっている場合じゃないよね、と、協業しようとするも…
という、ざっと言うとこんな感じの展開。ホントにざっとだけどね。
ヴィン・ディーゼルったら強いのよ、ホントに。馬用の麻酔弾を3発撃ち込まれてもしばらく耐える位なんだから。アンビリーバブル。アンビリーバブルな所は他にも多々あるけど、気にしない、気にしない。そこを楽しむのがルールだから。
空気と水のある惑星で、目にする生物は鳥(一種類)と魚(一種類)とディエゴもどき(一種類)とクワガタとサソリとワニを混ぜて巨大化させたような不気味なクリーチャー、の、四種類のみの不思議。宇宙の謎の深さを思い知らされる。
そしてどんなに未来になっても、惑星間を自由自在に行き来できる環境下に於いても、人と人とは単純に…原始的と言える位に…優位権を争う存在だという事。そして更に個人的に言えばそんな中でヴィン・ディーゼルは間違いなくカッコいい。悪役だって別にいーんじゃなぁい?
(2014年洋画)