
製作・脚本・主演の3役をこなしたブリット・マーリング。才能がある女性っているんだねぇ〜、すごい。しかし、それを鑑賞後に知ったため、思い返すとある種の優等生的な、理想主義的な部分(特にラスト)があったな、と思う。割と女性に多い感じの。才能がある人にのみ許された高邁な戦略。そこに辟易として鼻持ちならないと思うのか、純粋に応援したくなるのか。もう若くない私はしみじみと、ああ、でも本当にこういう女性に世界を変えていって欲しい、と思う。

物語は、環境汚染や健康被害をもたらす企業を標的に過激な報復活動を重ねる環境テロリスト集団「イースト」に潜入して、彼らの秘密組織を暴く役割を担ったサラ(ブリット・マーリング)が、「イースト」と行動を共にする内に、彼らの思想に共感を覚えるようになり、仲間意識が芽生え、当初の「イースト」壊滅目的とは別に、最終的には独自の生き様を決意する、という話。
サラは元FBIの諜報員で、優れた能力を持っており、「イースト」に標的とされているクライアントの為に潜入活動を行うことになった。
「カルト教団」にも似た行動。謎めいた儀式。「イースト」は他のどの閉鎖的な集団とも同じように、秘密裡に活動する組織であり、その存在の場所さえ判らなかった。サラはバックパッカーを装い、ヒッピー達と街から街へ流れていたが、その中の一人が「イースト」の構成メンバーで、彼を助けた事により「イースト」の潜入に成功する。

「イースト」はベンジー(アレクサンダー・スカルスガルド)をリーダーとした男女のテロ組織。彼らの活動はこうだ。環境汚染や健康被害をもたらす企業に報復の予告をし、実際にその企業に対してテロ行為を行う。サラが最初に加わったテロ行為は、副作用が激しい抗生物質を販売している製薬会社。パーティに忍び込み、要人達が集う会場の乾杯用のシャンパンにその抗生物質を仕込む。後日出席者は(全員ではないにせよ)重い後遺症に苦しむ事になる。そしてその情報はネットや犯行声明によって世間に知らしめられるのだ。
実は、過去にケニアでこの抗生物質を処方されて重い後遺症に苦しむ男が「イースト」のメンバーにおり、テロはこの男の実体験に対する報復なのであった。
次なる標的は、汚染水を垂れ流す大企業。安全と偽り偽装工作までして近隣住民の健康を脅かす。そしてなんとその企業のトップは「イースト」のメンバー、イジー(エレン・ペイジ)の実の父親だったのだが…。

ラストのネタバレを含む感想です。
結局テロ組織「イースト」のメンバーは逮捕され、サラは彼らとは違うやり方で環境汚染や健康被害をもたらす企業の壊滅を図る道を歩む。
繰り返すが、これを鼻持ちならないと思うのか、純粋に応援したくなるのか、つまりげ〜っそれはないでしょう?と思うのか、なるほどね頑張れ!と思うのか、感じ方は分かれると思う。私はこのブリット・マーリング本人に対してはその才能に本当にエールを送るけれど、サラのやり方は好きくないよ。下品な言い方をすれば、優等生ぶってんじゃないよ、ってとこかな。ずるいよ、ベンジーがかわいそう。
(2014年洋画)
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