
面白いとは限らないよ、いやぶっちゃけもしかしてつまんないかも、だよ、と予め布石を打ちつつ…誰に対しての布石?いや同行を依頼した息子に対してと自分に対して…原作未読のまま鑑賞。日韓合作は互いのいいところが打ち消される不思議がこれまでの常だったし、まあ誰にも言えない本音は西島秀俊を観るためだけだったので。こんな事でいいのか、私…?と思いつつ。

で、観終わった感想。まずは息子から。「途中までびみょ~だったけど、最後の方は面白かった(結構ポップコーンなどのスポンサー=私に気を遣ってます)」。あ、そうね、それ、いただき。確かに途中までびみょ~だった。それはきっと、自分の誕生日に帰宅して妻の死体を発見してしまった主人公の行動や感情が、そしてそれを取り巻く展開が、謎解きを楽しむというにはあまりにもチンプンカンプンだったから。なにせ原作未読なもので。だから、この靴の上から足を掻くようなチンプンカンプンのもどかしさが、3日4日と日を追うごとに謎解かれていって、最後は西島秀俊の演技も彼らしく良かったし、全体的にはまずまずでした。と言っていいかな?少し贔屓目?

で、私の感想はふたつ。
まず作品について。粗筋は省きます。恐らく、人間の脳が産み出す産物には、「記憶」と「思い出」があって、どうしてもそれらが必要なのに取り出せない時のために「記録」がある。人間がその人であるためのいわゆるアイデンティティを形作るのが「記憶」なのだが…作品を通して、記憶に残らなくても思い出は残る、かも、…という哀しくもロマンチックな部分があり、そこは結構好きだった。後から振り返ると、主役の西島秀俊が二人の人物の「記憶」が混在して、揺り戻しながらわやくちゃなアイデンティティになる所もなる程ね、と面白かった。

ふたつ目、西島秀俊は…私にとって、昔つきあっていた男が年月を経て立派になってしまって、手の届かない存在になってしまって、それを遠くから見守る感じになってきてしまったなぁ…もちろんつきあったことなんかないよ、ないけどね。最近のパナソニックの家電のCMなんか見ると特に思っていたけど、こういう作品を観ると一層その思いは募る。屋根の傾斜から鞄を取りに滑り降りて柵に弁慶の泣き所をガツンとぶつける所なんて見るにしのびない、こっちが痛いよ。無理してないの?これ、ホントに演りたかった?とか。もちろん「Cut」の時なんかもっと激しかったけど、あれは役者魂から出たものだと感じさせてくれたからねぇ…こういうアクション・サスペンス物って彼にはどうなの?
ただの「イケメン俳優」にならない事を切に祈る!
(2014年邦画)
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