
好き嫌いが分かれる作品だと思う。でも私は好き。虐げられた運命にある者が、偶然と必然に翻弄されながら、己れの道を切り開いていく。それも又運命。逆襲に満ちた異色の西部劇、といったところか。
冒頭、鎖に繋がれて行軍するジャンゴ(ジェイミー・フォックス)のシーンから始まる。ジャンゴは奴隷として生涯を送る定めにあり、その時も奴隷主から別の奴隷主に転売されて行く所だった。ところが道中、キング・シュルツと名乗るドイツ人(クリストフ・ヴァルツ、この作品で第85回アカデミー賞助演男優賞を受賞)が現れ、ジャンゴをその列から救い出す。そして、ジャンゴを自分の相棒として、お尋ね者を狩る賞金稼ぎに誘うのだ。

差別を嫌い、奔放に生きる元歯科医のキング。彼は、ジャンゴがこれまで経験した事がなかった「自由」を与える。同時に馬の乗り方や銃の扱い方も。そして賞金稼ぎとして、2人は息の合ったコンビとなるのだ。

ジャンゴには奴隷として暮らしていた時に生き別れになったブルームヒルダという妻がいた。だが、妻は残忍な仕打ちを受け、今は離れ離れになって行方が知れない。この話しを聞いて、キングもジャンゴが妻の行方を探す事に賛成し、協力を誓う。やがて残忍な領主として名高いカルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のもとにブルームヒルダがいるのではないか、と、彼ら2人は南部のカルビン・キャンディの屋敷へ行く事になった。

カルビン・キャンディは、聞きしに勝る俺様で、ブルームヒルダの事がなくとも、彼ら2人はカルビン・キャンディの事を憎み嫌った事だろう。仕える黒人奴隷の頭(かしら)もこれまた嫌な奴で、ブルームヒルダがその屋敷に居る事は判ったものの、救い出すのには一筋縄ではいかない。

ブルームヒルダを救い出す為に策を弄した2人だったが、上手くいきかけたものの見破られ、対決の場を迎える。そしてジャンゴは一世一代の戦いを敢行するのだ。

クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけた本作だが、クエンティン・タランティーノはホントに自由人なのだなぁ、と素直に感嘆する。
黒人が最後に生き残って楽園へと向かう西部劇なんて、そうそう無い。
私が思うにこの作品は、価値観を一新する、というのがテーマだと思う。話の展開も、観ている方の価値観も。そこが素晴らしい。血まみれ銃撃戦はクエンティン・タランティーノのオハコで、それはかなり壮絶だったけど、過去の価値観を吹っ飛ばす、という意味でも、必要な事だったのかも。
(2013年洋画)
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-21200642"
hx-vals='{"url":"https:\/\/tokokonats.exblog.jp\/21200642\/","__csrf_value":"42e81910e7a5131f6f9b32a74ed559cb9448740bf4ab0c8e2a9edc94664f3f00162e7c2ffd399d36732cadc730e8ea7d52487e78b6addd5a9b4f8b7996a46c76"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">