
赤穂浪士討ち入りの日、12月14日に鑑賞。菩提寺の泉岳寺には行かずに映画館へ。キアヌ・リーブス×真田広之は私にとっては願ってもない是非ものだから、「四十七士、忠臣蔵だよ!」と嘘をついて(違うって事もないんだけど)、土下座して次男に同行を依頼。本当は「清須会議」を観たかった次男はしょうがないなあ、という感じで。でも終映後、「観た甲斐があった」と生意気言ってましたが。
見事な世界観。日本人ってすごく美しい、気高い民俗なのだな、と思う。少なくともこの作品の中では。
もちろん、「赤穂浪士 四十七士」にインスパイアされた純粋な別作品だという事は承知の上だが、それにしても、武士道の美学が、ひょっとしたら今の現代日本人よりも解っているんじゃないのだろうか。
逆に言うとこの世界観、「ガイジン」には解るんだろうか?いや、世界観なんて大袈裟なものでなくても。例えば、獄門打ち首より切腹の方が何故武士としてのステイタスを保証するのか、とか、血判状の持つ意味の重要性、とか、肉親でもない藩主に対して何故これ程の忠義を尽くすのか、とか。もっと言えば、切腹の時に懐から取り出すあの短冊は何?とか思わないのだろうか。何の解説もなく。切腹の時の「カイシャク」って?一緒の菩提で眠る事を許す、って、えっ、それって嬉しいの?とか。
「忠臣蔵」は、過程の真偽はさておき(史実に対しても諸説ありますよね)、日本人なら小学生でも知っているオハナシ。大人になっても会議中に上司に無礼な振る舞いを働く同僚に心の中で密かに「殿中でござる」と呟く事もありやなしや。
そんなお馴染みの題材だから、あー、こういう解釈もあるのね、と、個人的には終始楽しくワクワクしながら鑑賞。
でももしかしたら、「神聖な赤穂浪士の世界を愚弄しやがって!!」と激怒なさる方もいらっしゃるかも。でも、純粋なファンタジーとして楽しんで欲しいなぁ。
それに、こんなにも美しく、壮大に「日本人の心」を描いてくれたのだから、私はこれ、アリだと思うよ。
現世では結ばれずに来世を誓うキアヌ・リーブスと柴咲コウの悲恋も、恋に恋した中学生時代の自分に戻ったかのような感傷が持てて、大変切なく、よろしゅうございました。
(2013年洋画)
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