
で、お正月映画にとっておいた「レ・ミゼラブル」。
「子ども達に是非観せたい」作品として、私の熱望・推奨。夫はどちらかというと、嫌々(「げっ!ミュージカルかよ?」というような感じ)。
「いいから!絶対にいいから!」と言う私にお尻をひっぱたかれるような感じで実際に鑑賞したら、誰よりもはまったのは子ども達で、お正月はこれと「007 スカイフォール」「のぼうの城」の三連打だったのが、「のぼうの城」は別格で順位つけられないとして(歴史少年がいるのでね…)、この「レ・ミゼラブル」が一番面白かった、と。
(あとからよくよく聞いたら、歴史少年でさえ、実はこれが一番面白かったらしい。)
この作品の挿入歌、学校の副教材で合唱するんだってね、イマドキは。革命のきっかけとなった歌、民衆の歌が教材かぁ…。隔世の感さえあるな。
ジャン・バルジャンが燭台を盗んだ話は、道徳の教材でデフォだし。
ネタバラしは今更だし、どこがどう良かったか、なんて、そもそも原作がいいんだから(しかし長い物をよくまとめましたな)いいに決まってるんだけど、やはり役者が圧巻でしょう!
ヒュー・ジャックマンはウルヴァリンだけの人じゃなかったのね、とか、アン・ハサウェイはプラダだけの人じゃなかったのね、とか、どこにそんな底力を隠していたのか?と思わせる程。ラッセル・クロウは、哀切さえ漂わせていたよ。
大画面で観るべき作品。3時間近くある上映時間も、ふかふかのシートで苦にならない。
そしてしばらくは家の中でも息子たちの朗々たる歌声が響いたのでした。
(2013年洋画)