東京国際映画祭コンペティション作品。スウェーデン映画。今年のサクラグランプリ受賞作品。
観る前からこの作品がサクラグランプリを獲る事は判っていた。のっけから大上段に構えて恐縮ですが。何故って、この東京国際映画祭では、例年、言い方は悪いけど、当たり障りのない、ほのぼの系の作品がグランプリ受賞しているから(去年2012年を除く)。とてつもない問題提起や、激しいサスペンス、斬新、超現代的な作品はあまりウケない。少なくとも審査員には。と、感じる。
で、この「ウィ・アー・ザ・ベスト」。想像していた通り、いい作品だとは思うけど、そこそこ。安心して観られるけど、そーだねー、良かったねー、うんうん、という感じ。「北欧のケイオン」と謳ってはいるが、別に北欧でなくても、どこでもOKだし、「ケイオン」という程音楽にのめり込んでいる訳でもない。
思春期の少女達…周りの「フツー」とちょっとだけ噛み合わなくて、ちょっとだけ浮いた存在の少女三人が、バンドを通して育む友情のお話し。それ程ドラマチックな事が起こる訳でもない。
でも、上映後のQ&Aで、この作品は監督の妻である漫画家のマンガが原作で、そのマンガというのは彼女の実体験を元に書かれた事が判り、それを知って、この作品に抱きしめたくなるような愛おしさを感じた。あー、本当にいい作品だったな、としみじみ思った。
それは、この作品の全編が、どこにでもいる誰かのかけがえのないベストショットだから。誰にでも何かを模索し、何かに足掻く青春があり、それは派手さやエポックメーキングな出来事はなくても、確かにきらめく時代なのだから。
(2013年洋画/東京国際映画祭)
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