東京国際映画祭コンペティション作品。イラン映画である。イラン映画、のような、普段あまり接する事のない国の作品を観る事ができるのも映画祭の醍醐味。
でも…ごめんなさい、私にはつまらなかった。最低・最悪だった訳じゃないけど、映画である必然性を感じない。ヒロインの行動には全く共感性ゼロだし。「お国柄の違い」という事ではなくて、普通にただ無責任な行動だと言わざるを得ない。
そう、無責任。どいつもこいつも。「ルールを曲げろ」の意味がわからない。自分勝手に曲げろって事?
簡単に粗筋を言ってしまうと、イランの学生演劇の集団が、国際大会に出るために国外に出ようとしているのだが、ヒロイン役の少女が父親から反対され、仲間が父親を説得しようとするも父親聞く耳持たず状態、の中、少女は出演を(つまり出国を)諦め、結局仲間も行かない事になる、というストーリー。
まあもちろん、一口に国際大会への出場、と言っても色々大変な国事情なんだろうけど、「出る」と決めた国際大会への義理や責任はどうなっちゃうの?やーめた。でいいの?共に諦めた仲間の渡航費用は?
という、几帳面な日本人ならではなのか、もやもやした気持ちが押さえられない感じだった。
でも、審査員特別賞なんだよね…。ようわからん。
上映終了後のQ&Aの様子です。
(2013年洋画/東京国際映画祭)