
完成された作品。見事、と言う他ない。監督スティーヴン・ソダバーグ、50歳にしてこの完成度。しかし、確かに魅惑の光は輝いてはいたけれど、その中には爆発的なエモーションは無かった、と言うべきか。完成し過ぎ、こなれ過ぎ、という感じ。
そう考えると、この作品を劇場公開最後の作品にするとスティーヴン・ソダバーグは表明しているが、それでいいのかもしれない。最も好きな映画監督の一人スティーヴン・ソダバーグの新作がもう観られないという事は悲しいけれど、このままただ完成された作品を淡々と作り続けられてもどうなのかな。確かに面白いし、見応えがあるし、こなれてはいるけれど、ガツンと心に響かないそんな作品を。この「サイド・エフェクト」が公開される前に、もしかしたらそういう予感が私の中にもあったのかもしれない。だから、むしろこの完成度は哀しいものでした。
「サイド・エフェクト」とは、「副作用」の事。
この作品では、実際に鬱病の治療に使用した新薬の副作用と、ヒロインが一度味わってしまった快楽とプライドの充足に満ちた生活の副作用と、両方を表しているのか。
少しネタバレです。
主な登場人物は、エミリー(ルーニー・マーラ)、その夫マーティン(チャニング・テイタム)、エミリーの主治医の精神科医バンクス(ジュード・ロウ)、かつてのエミリーの主治医シーバート(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)。
最初のシーン、刑務所から出所するマーティンと、それを出迎えるエミリーの場面から始まる。
マーティンは、インサイダー取り引きの罪で服役していた。エミリーは彼の出所をずっと待ち、ようやく願いが叶ったのだが、待っている間に鬱病を再発してしまう。
どう見ても自殺未遂、の自動車事故を起こし救急に搬送されたエミリーは、そこで精神科医のバンクスと出会う。エミリーはバンクスに自分の主治医となってもらい、バンクスはエミリーに薬を処方する。その薬とは、バンクスがスポンサーの製薬会社に頼まれて実践的に使用をする事になった新薬だったのだ。
始めの内は新薬が効いているようにみえたが、エミリーはそのうち夢遊病のような症状を表し始め、最愛の夫マーティンを意識喪失の内に刺し殺してしまう。バンクスは主治医としての責任を問われ、キャリアも家庭も失いかねない状況になってしまった。誰も味方のいないバンクスは、自ら独自の調査に乗り出す事になる。そこで明かされた驚愕の真実とは…!
騙し騙され、二転三転の展開。謎解きの面白さもある。スッキリ爽快!という感じではないにせよ、ニヤリとできる大人な結末に満足する。
本当にありがとう、ソダバーグ。テレビの方に移行するの?たまには映画にも帰ってきて。
(2013年洋画)
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