
チームスポーツをする時に大切なことは二つだけ。仲間とフェアプレーの精神。
ずっと私がそうありたい、そうでなくてはならない、と思っていたことが、この作品には詰まっている。
サッカーがどのようにドイツに伝わって、ポピュラーなスポーツになってきたのか、その一番最初のシーンを描いた、究極それだけのオハナシなのだけれど、息子二人が(それぞれ別の)チームスポーツを現役ばりばりでやっている、母としての私には、もう、泣けて泣けて。ボールは単なる皮の塊だし、ゴールは単なる木の杭なのだけれど、溢れる思いと若さと情熱が、それらをスポーツの高みへと押し上げる。

ドイツにサッカーが伝わったのは、1800年代終盤、イギリスへの留学を終え、故郷の名門校で英語教師として教鞭をとる、コンラート・コッホ(ダニエル・ブリュール)がイギリスから持ち帰ったのが始まりだった。時はドイツ帝国主義体制のまっ只中、あらゆることに規律と服従を強いたドイツの国家体制は、教育の現場にも及んでおり、自由な空気を重んじて、サッカーを通じて子供たちに学びの姿勢をとらせようとするコッホは、異端児であり、プロレタリアとさえ目されていた。
(ちなみにその頃のドイツでは、スポーツでは、全てにおいて規則正しく統制のとれた器械体操が主流であった。)

思想の差、身分の差、仲間同士の友情と裏切りを、この時代背景に特有の…と、看過してはならない。今でもあらゆる組織で、あらゆるチームスポーツの世界で繰り広げられていること。実は綺麗事だけでは済まされないスポーツの世界。いや、チームスポーツってそもそも相手との戦いだし。ただ、そこにどう対峙していくか、どうやり抜くか、という大きな課題が、いつの世にも横たわっている。そして、そこに取り組む若者を、私は全力で応援し、支えとなりたい、と思うのだ。そう、改めて。
もう一度言う。チームスポーツで大切なことは二つだけ。仲間とフェアプレーの精神。これさえあればやっていけるし、これがなければどんなに練習を積んでも虚しいだけ。
本当にいい映画でした。
(2012年洋画)
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